SNKの動画のコメをチェックしたら気になるコメントがあるのでちょっと調べてみました。
動画の誤り
動画を上げてて、今回チェックが甘かったようです。ハイパーネオジオ64の画像を掲載した・・・つもりだったのですが、どうやらPSの『サムライスピリッツ新章 ~剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃~ 』の画像だったようです。ご指摘ありがとうございました。次回の動画でも重ねて訂正のコメントをしたいと思います。
ハイパーネオジオ64の性能は動画でチェックしたほうがいいと思いますので、貼っときますね。
サムスピの部分ですが正直初期のPS並のポリゴンだと思います。なぜ2Dではあれだけのクオリティを出せたのに、3Dになるとここまで下がるのかが不思議です。
SNKプレイモアの業績
動画の後半あたりに以下のコメントがあって気になったので抜粋します。
実は買収する前(2014年7月期)平成26年にはソシャゲ(メタスラディフェンス等)がヒットして収益が完全に黒字に転換していた
しかもKOF14の開発は会長からの提案(2013年)でスタートしたので別に買収とは関係無い
買収要因はブランド力もあるが近年の好調と将来性が主な理由です 係長さん本当に調べたのか?
「まじかよしくったな~」と思ったので官報とかからSNKプレイモアの業績を7期ほどの業績を比較してみました。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
2010年 | 3,907 | △1,581 | △1,738 |
2011年 | 9,378 | 745 | 506 |
2012年 | 7,886 | 690 | 532 |
2013年 | 4,612 | △445 | △506 |
2014年 | 5,896 | 322 | 290 |
2015年 | 2,869 | 207 | 115 |
2016年 | 3,203 | 1,498 | △558 |
※単位百万円
これは官報の情報を一部転記させてもらったので事実です。2010年7月期決算時点で利益剰余金は△1,818百万円となっており資本金を食いつぶしているので、結論儲かっていない状態でした。2010年以降は売上はパチスロに傾倒してゲームはアプリのみとなりました。売上の中身は不明確なのでアプリで利益が出てるのかパチスロで利益が出てるかは不明確です。
7年間資本金と資本準備金に変動がなかったため資本の注入はなかったのはわかります。動画ではKOFが5年ぶりにリリースしたということはいいましたが、中国企業の影響とは言及しておりません。Wikipediaではパチスロ事業の撤退は中国企業の意向と記載されておりますが、ソースのプレスリリースがなくなっているため真実かどうかはわからないということは付け加えときます。
中国企業の買収についてですが、買収したのは中国オンラインゲーム企業37Games(三七互娱)が、同社が出資するジョイントベンチャーを通じてSNK創業者の川崎英吉氏と川崎夏世氏からSNKプレイモアの株式81.25%を6350万ドル(約79.2億円)で取得して買収したと記載がありました。
2015年7月決算期の純資産は2,576百万円に対して81.25%の株式ですので、ざっくり計算すると4倍のプレミアムで購入しております。7年間で13億円の損失を出している企業にもかかわらず、この価格ということはかなりの将来性を見込んだと思います。
推察
貸借対照表は要旨のみとなるためあくまで推察ですが、SNKプレイモアの業績は2015年までは上記の業績以上に厳しかった可能性があります。理由としては2016年の特別損失として2,132百万円計上されております。2015年から2016年にかけて流動資産及び固定資産が大幅に目減りしており、減損した可能性が高いと思います。幸い2016年期に業績が大幅回復して、オーナーが変わったのもあり過去の負債を一掃するために減損を実施したのではないでしょうか?
パチスロ事業撤退による減損なのか、その他の減損なのかはわかりませんが、この減損をもう少し早めに実施した場合は純資産がかなり減るので財務体質は悪化したのではないでしょうか?なのでSNKプレイモアは結構やばかったと考えております。
あくまで私なりの財務分析なのでご注意ください。
ネット記事だとそれなりの利益が出てたように
みえるけどなんか微妙な業績だったな
7年間のトータルで結構な赤字出してるんだな
KOF14のモデリングが良ければ
完全復活だと思うんだけど、なにあれ?
鉄拳のギースで言い訳できなくなったな