オロドウ日記

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富士フイルム 不適切会計で375億円の損失

富士フィルム、お前もか!!

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概要

富士フイルムホールディングス(富士フイルムHD)は子会社の富士ゼロックスがニュージーランドとオーストラリアの販売子会社で不適切会計があったことを発表しました。純利益にあたえる影響額は累計で375億円としています。

経緯

ニュージーランド子会社で2015年に内部告発により売上の過大計上されていると届き、社内調査を実施。調査結果で過大計上された事実がわかるが現地の副社長が隠蔽を指示。2016年に社長が交代して新社長が調査を再度指示。副社長は過大計上額をごまかし、倉庫や工場の売却益で埋めます。

販売会社の財務諸表が公表され損失の事実が露呈され、ニュージーランドの警察省が捜査をを始めます。副社長は不正会計の事実がないことを報告するも、会計事務所は不正な会計処理に疑問を持ち始めます。

2017年4月に富士フイルムHDが不正な会計処理の疑いがあると公表。第三者委員会を実施した上で、決算発表の延期を決める。その後2017年6月12日に第三者委員会の調査報告書を公表。不正会計の事実を認め、影響額を当初220億円と見込んでいたが、375億円としました。

不適切会計の処理は一定の要件を満たしていれば、機器相当の売上を初年度に上げることができましたが、その売上計上方法の適用を拡大したようです。コピー量が契約時のターゲットに届かないなどの理由で債権が回収できない取引が多数発生し、常態化していたとのことです。

富士ゼロックスの役員報酬の1割から3割の返上と賞与カット、富士フィルムの会長と社長も報酬を1割返上すると発表。

不正がなぜ行われたのか

富士フィルムHDは富士ゼロックスの株式を75%を持っているが、独立色が強く富士フィルムHDの牽制が効いてないような状況だったようです。富士ゼロックスの単独売上は7681億円(富士フィルムHDの売上は2.4兆円)と富士フィルムの売上構成は大きく稼ぎ頭だっただけに大きく言いづらい状況だったのだと思われます。

富士ゼロックスも社内の会議資料などでは「もう1丁(兆)やるぞ!!」の記述がみられており、売上に対するプレッシャーが強く今回の不正会計が行われた原因とされております。

今後は富士フィルムHDから7人の役員を派遣して牽制するようです。

本当にこれだけなのか?

富士フイルムは主力だったフィルム事業からの構造転換を見事に成功し、複写機やOA機器、化粧品、健康食品などにも事業領域を広げ営業利益も1722億円と業績は順調です。そんな中でこのニュースが飛び込んできただけに世間の反応も大きいです。

疑問に思うのは本当にこの375億円の減益で済むのかが疑問です。売上のプレッシャーが強いとのことですが、他の子会社にも発生はないのか?元々ニュージーランドのみだったのにオーストラリアでも発見されました。

東芝もかつては業績は好調としておりましたが、業績へのプレッシャーによって生み出された一部の不適切会計から巨額の減損と続き、結果経営の機器を迎えました。

 

ちわっす。使わなくてもいいんでコピー機置いてくれませんか?

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いるかボケ!

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東芝に続いて不適切会計が続くよな

やはり売上のプレッシャーが原因なのか?

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売上の前倒し計上なんかで潰れた企業もあるし、

まだ安心できないね。

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