オロドウ日記

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タカタ負債総額1兆円で逝く!!

ついに決着がつきましたね…。

 

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 タカタ1兆円の負債で倒産に向けて最終調整

自動車部品メーカーのタカタが欠陥エアバッグ問題で経営の危機に陥った。実質的な負債総額は1兆円と見られており、製造業としては史上最大の負債総額となった。

タカタはシートベルト、チャイルドシート、エアバッグなど車の安全の上で重要な部分を製造しており、近年ではエアバッグで20%、シートベルト20%の世界シェアを持つ超優良企業でした。自動車部品メーカーとして珍しく自動車メーカーとしては珍しく完全独立メーカー。

主要株主は社長の高田重久氏が2.89%、母の2.06%を所持、52.1%のTKJ株式会社という会社で、その親会社はタカタ総業株式会社でほとんどが高田家が株式を所持しており、タカタは高田家の実質的に支配されていると思います。

エアバッグとリコールの経緯

エアバッグのシェアは世界第二位で大手自動車メーカーにも納品し、タカタの売上の4割はエアバッグによるものです。

2004年にエアバッグの部品試験で破裂する兆候が出て報告されたが、タカタの幹部はデータを隠蔽したとされている。(タカタは公聴会で隠蔽を否定)

2008年頃に重要備品である、膨張ガスを発生させるインフレーターの不具合が判明。破裂したインフレーターの金属片により死亡事故も発生。断続的にリコールを行われたが、2014時点で対象車は1700万台。

2014年9月にNYタイムズが2004年の隠蔽を報道。2014年10月に米高速道路交通安全局(NHTSA)が調査開始。2015年2月に損害賠償を求める集団訴訟を実施。

2014年11月米国議会公聴会にタカタが呼ばれる。この時に品車品質本部のシニア・バイス・プレジデントとホンダ、クライスラーの幹部が出席し、原因が特定されてないとお茶を濁したことと経営トップが出てこないことに不信感を求められる。

2015年5月にエアバッグの不具合を認め3400万台のリコールを行うことに合意し史上最大規模のリコールが始まる。11月には蜜月の関係だったホンダが「オメーのところは使わない」とタカタと決別。

2017年1月に和解金10億ドルの支払いに合意。また元幹部の製品の欠陥を隠蔽したことによる詐欺罪で刑事訴訟される。

リコール大勝は世界で1億台以上にも登り、費用は総額1兆円となった。2016年3月期のタカタの連結会計における純資産は1245億円ととてもリコール費用を払える体力はない。自動車メーカーが費用を負担すると見られている。

タカタの再生計画はスポンサーとして中国系の米国自動車部品メーカーKSSと見られております。タカタの株主総会招集通知では高田会長の取締役再任を提案しています。

感想

タカタの株式を過半数所有しているのは高田家が握っているので、再任は可能だが、他の株主、社員は納得しない。一部費用を支払うといっても、1兆円をリコール費用を肩代わりしてもらい、死亡事故を出しているこの場面で高田重久氏は財産がなくなるのを嫌がり、法的整理に反発し、私的整理の方向を主張したとのことです。笑い話にしたいが笑えない話です。

隠蔽体質で事あるごとに周りの人間の怒りを買うような対応後手後手さが見えます。日本を代表する企業ということを抜かしたら、果たしてこの企業を再生する価値はあるのでしょうか?

 

タカタのリコール問題やっと決着しそうだな

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リコール費用1兆円か・・・

部品一つでここまで大きくなるのか・・・。

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ところでこの状況でなんで会長続ける気なのかな?

気まずいとか思わないのかな?

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                         そんなレベルのはなしじゃねーだろ

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