オロドウ日記

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【まとめ】北海道拓殖銀行の功罪

今回は北海道拓殖銀行(拓銀)ブログの最終回を書きたいと思います。

 

 

北海道拓殖銀行の印象

私の中で北海道拓殖銀行という銀行(企業)は破綻当時は小学生ぐらいだったこともあり、地方銀行に近い都市銀行程度しか認識がありませんでした。当時の金融恐慌では山一證券の野澤社長の記者会見のイメージが強く、拓銀についてそこまで印象はなかったです。ただ、多くの人からのリクエストを頂き、気になって調べ始めたのがきっかけです。

今回純粋な普通銀行は初めて取り扱いましたが、改めて銀行というのは影響力が大きく、経済において依存しているのだなと感じました。銀行が止まることは、振込ができなくんらい、お金もおろせなくなります。企業であれば手形を現金に変えることも困難になり、電子マネーもなかった当時はまさに生命線だったと思います。そんな都市銀行が潰れたのだからそりゃ話題にもなりますよね・・・。

銀行の外部環境の変化

金融自由化により、金融業界は大きな変革期を迎えました。それまで、預金を獲得すれば儲かり、なにかあれば金融庁や大蔵省から守られた存在でしたが、自由化によりその前提が大きく崩れました。お金を預かり運用をしなければ同業他社に負けるようになります。そんな中訪れたのが、80年代後半から始まったバブル期です。多くの銀行はバブルの流れに乗った土地投機やリゾート開発に資金を供給して、どんどん膨張されました。拓銀は80年代の終わりという、バブルが終焉に向かう時点で行うという非常に遅いタイミングで土地関連に積極的に融資します。

北海道経済に関して、私は人並みの知識しかありませんが、夕張市が代表するように、石炭産業が大幅に衰退し、他の主な産業は農業や水産などの第一次産業に依存していたということぐらいです。貿易の自由化により第一次産業での競争が厳しくなり、北海道はだんだんと厳しくなります。過去の石炭で取得した資本を使い、リゾート開発を積極的に行うようになりました。箱モノ事業を積極的に推進いった結果が、それらの多くが失敗し不良債権へと変わりました。

拓銀の功罪

拓銀はこれらの北海道の衰退産業や新たな挑戦に対して支援を続けてきましたが、結果は振るわず、結局残ったのは不良債権の山でした。不良債権に対して、再び株価・土地の値段が回復を信じて(信じるしかない)、飛ばしなどに手を染めましたが、結局は破綻を遅らせるだけでした。

今回の根本の原因は前述の金融自由化により銀行の外部環境が大きく変化したことが挙げられます。大蔵省は国際的批判を避けるために急激に自由化を行います。銀行は慣れない競争環境の中なんとか生き延びようと、銀行は預金を運用するために不動産やレジャー関連に融資を積極的に行い、バブルを引き起こし、その後の日本を大きく低迷させる要因にさせました。

誰が悪かったのか?

それでは国だけが問題だったかというとそうでもないかと思います。いくら環境がそうさせたとは言えども最終的に決断をしたのは拓銀ですし、何をするにしても決断が遅かったです。バブル崩壊後積極的に不良債権処理を行い、身をきれいにしていた銀行は合併などにより生き残りました。一方拓銀はいつか景気が戻ると信じて不良債権を隠すためにさらなる不良債権を生む悪循環を作っていくことになりました。さらには北海道の産業を守るという名目で回復の見込みがない企業を延命させたり、甘やかした結果北海道経済の実態が隠されて、産業構造の転換を遅らせた要因にもなりました。

しかし現在の北海道経済を支えているのは観光産業や情報関連産業などの第三次産業が支えていて、その要因を作ったのは北海道拓殖銀行の功績とも思えます。

第2の拓銀

このように整理してみると拓銀は北海道経済に対する功罪と光と影が凝縮された企業だったと思います。ゼロ金利政策により多くの銀行が苦しくなっている中で、東日本銀行やスルガ銀行などの不正が浮き彫りになりつつ中で、今回の拓銀のように大きな銀行の破綻につながるきっかけにならないことを祈りたいです。

 

想像以上に難しい問題だと

作る途中で感じました。

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地方経済が苦しくなってきて、さらにゼロ金利政策で

銀行は苦しいからな。第二の拓銀がでないといいが

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            あ、でもネタが増えるから

            出るのもありかな・・・

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多くの人は困るんだよ!!

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北海道拓殖銀行はなぜ北洋銀行に営業譲渡したのか?

番宣ですが、しくじり企業Lでサムスンモーターズをアップしました。YouTubeでトラフィックが大きいこの夏休み期間に、完全に個人的に面白かった企業を取り上げるというクレイジーさですよ・・・。是非見ていってください。

 

今回の拓銀補足のブログですが、コメントでちょくちょくリクエストがあった、営業譲渡の前後について書きたいと思います。

 

拓銀と道銀の軋轢

97年になり急速に信用をなくした北海道拓殖銀行(拓銀)は春頃から北海道銀行(道銀)と合併の実現を目指しました。最初は一気に話しが進みます。しかし合併発表を行った後から、具体的な合併内容の詰めの段階で、銀行の形態(都市銀行or地方銀行)、不良債権の額について大きく揉めて破談となりました。当時の道銀は不良債権の厳格化により自己資本比率は国内基準の4%を下回る3%までにさがっていて決算承認銀行に指定されており、増資が必要な状態でした。当時の藤田頭取は単独に生き残れるよう、合理化を進めました。

それに対して、拓銀は自身の銀行に対して、強引な合理化を臨まずソフトランディングを望みます。これにより道銀側に不信感が生まれました。さらに互いの債権内容の開示したところ、拓銀に1兆円の不良債権があることがわかりました。道銀の藤田頭取は合理化で年間1千億円の利益を拠出できると見込んでいたが、1兆円を回収するのは見込めず「合併は難しい・・・」と合併に後ろ向きになりました。このときに拓銀側は、道銀が拓銀を救済する形で主導権を握る「藤田シナリオ」が狙いだと思い込むようになり、道銀に不信感を募らせました。これ以降拓銀が道銀に対してアレルギー体質を持つようになります。

なぜ北洋銀行に譲渡した?

合併が難しくなり財務体質の悪化や資金の先細りは明確だったため、拓銀は他の銀行や生命保険会社からの増資を打診をしますが、銀行や生保側の増資要件として、「道銀との合併」だったため、引き受けが難しくなっていました。

その後増資、合併ともに失敗した拓銀は一気に苦しくなり、11月14日に営業譲渡をせざるを得なくなりました。拓銀の河谷頭取は大蔵省の中井省審議官に営業継続を断念し破綻処理をすることを決断した旨を伝えました。大蔵省としては譲渡先の銀行は規模的にも道銀しかないと拓銀に伝えるも、拓銀側は一晩考えさせて欲しいと先延ばしにして、翌日の朝に道銀を拒否して、北洋銀行を希望しました。

このとき日銀側も大蔵省に電話をして、「北洋銀行を推す」と意見しました。北洋銀行の当時の頭取は元日銀の武井頭取です。これらを含めて日銀と大蔵省の縄張り争いでは?と言われることになります。

日銀は、北洋銀行の副頭取(元日銀)に「頭取に大蔵省に電話するように伝えて欲しい」と伝え、北洋銀行の武井頭取は大蔵省に電話をしました。そこで初めて大蔵省は武井頭取に拓銀の営業譲渡を受けて欲しい旨と当日の回答を迫りました。武井頭取はその場での回答を控えて、2名の副頭取と相談した後に、「日銀特融」、「預金保険機構から資金が出る」、「北洋銀行への営業譲渡は道内のみ」ということを確認した上で、営業譲渡を受ける方針を固めました。武井頭取は拓銀営業譲受の記者会見時に「拓銀の意見は聞くが、判断するのは私だ。これは合併ではない」と自身の立場を明確にしました。

 

ちなみに武井頭取は元日銀考査局(市中銀行の経営状態を調べる部門)に17年在籍していた為、銀行の破綻理由などを詳しく知っており、リスクに非常に敏感でした。バブル期も土地投機には手を出さず、堅実に住宅ローンなどに力を入れ、バブル崩壊前に北洋銀行で保有していた株を手放したことにより評価損を出しませんでした。

北洋銀行は週明けの17日に正式に臨時取締役会を開き、北海道拓殖銀行業務の譲り受けの決議を取りました。武井頭取は「反対意見のある者は言って欲しい。それが議事録に記されていれば、株主代表訴訟があっても免責されるから」とした上で、一人一人の役員に意見を求めた。この譲り受けで北洋銀行に損失を被ったら、株主から訴訟されるリスクがあるからです。その上で役員全員は反対せずに北海道経済の為にやるしかないと、決意を固めて譲り受けの決議しました。

北洋銀行は札幌銀行と合併を行い札幌北洋ホールディングスを設立。リーマンショック時に大きな損失を出しましたが、比較的に堅実に営業を行っており、全国シェア5位、北海道でのシェアでは圧倒的で、第二地方銀行としての預金量は突出するシェアを誇っています。

金を運べ!

営業譲渡先がほぼ決まり、本格的な破綻に向けての対策を行います。週明けに拓銀破綻のニュースが出れば、取り付け騒ぎは起きるのは明確です。そのために、各支店に潤沢な現金をあらかじめ用意する必要があります。日本銀行はあらかじめ用意したマニュアルに沿って拓銀4兆円の資金量の内、2%の800億円を資金として算段して備える必要がありました。拓銀は360億円の現金を保有していたため、残りの現金は一晩でピストン輸送で対応して、各支店に行き届かせ、万全の体制にし、大きな混乱を発生させませんでした。(たくぎん抵当証券は置いといて)

本州支店は?

残りの本州の支店は中央信託銀行(現中央三井信託銀行)に吸収合併されました。当時の中央信託銀行は独立系で、銀行の後ろ盾がなく、ジリ貧の状態でした。そのため、拓銀の本州支店の営業譲渡は渡りに船でした。中央信託銀行は2000年に三井信託銀行と合併することになりました。

 

武井頭取のコメントを読みましたが、

本物の銀行マンだと思いました

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結果北海道では圧倒的なシェアを

誇ってても結果論だからな・・・

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          俺もこういう決断してみたい・・・

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提督の決断でもやっとけ

 

拓銀破綻は本当に北海道経済を悪化させたのか?

今回は北海道拓殖銀行の補足第2弾です。北海道拓殖銀行の破綻は北海道経済に大きな混乱を招き、悪化させたと言われております。しかし本当にそうなのでしょうか?今回は拓銀の破綻で混乱あるいは破綻した企業をいくつか紹介します。

 www.cakaricho.com

 

 

破綻寸前だったニトリ

動画内でもさらっと記載しましたが、有名なものの一つが大手家具小売りのニトリ。ニトリは当時メインバンクが北海道拓殖銀行、主幹事は山一証券という奇跡のコラボを実現した結果、1997年に資金繰りがピンチになりました。ニトリは新株予約権付社債を発行。引き受けはスイス銀行でその保証を山一証券が行っていましたが、その山一証券が破綻。メインバンクの拓銀も破綻したことにより、3日以内に50億円を用意して返済しないと債務不履行(デフォルト)となり、破綻というピンチを迎えました。このときは住友銀行が保証をつけてくれたおかげで、無事回避しました。このとき似鳥社長は銀行に頼らない経営を目指し、今日の成功へと結びついたようです。

www.nikkei.com

結局消えたハドソン

一時的に救われましたが、結局消えた企業もあります。例えばゲームメーカーのハドソン。ハドソンはメインバンクである北海道拓殖銀行の破綻により資金繰りの悪化で、収益性を高める為に携帯電話向けの事業に乗り出しますが、経営状態が好転せず、コナミ資本が入り、そのままブランドは消滅しました。

危機感なく破綻の函館製網船具

他には漁業資材製造の函館製網船具。札幌証券取引所に上場もしていた企業でした。水産不況で業績不振に陥り経営が悪化。二度の人員削減を行い、コーヒーメーカーのリース事業やコンビニエンスストア経営などの事業多角化で経営改善を図るも成功せず、6期連続の計上赤字となる非常にわかりやすい悪化の仕方です。拓銀の破綻により金融機関の協調支援が困難となりました。一部では危機感がなかったと指摘されています。

拓銀は自身の経営破綻もありますが、函館製網船具が破産したことすら知らなかったようです。11月末日の運転資金を融資して、12月はじめには「抜本的な再建策に取り組んでおり倒産することはない」と語っておりました。その後の12月18日の決算発表では来期黒字に転換するとの業績見通しを合わせて発表と拓銀を安堵させますが・・・。1週間たたずの12月24日のクリスマスイブに函館製網船具は経営破綻。従業員200人に解雇通告という粋なプレゼントをするという伝説を残しました。

なれ合いの果ての天塩川木材工業

もう一つの事例として紹介するのは木材業の天塩川木材工業。この道内の木材業界は結束力を高めてお互いを守りながら共存共栄していきました。しかし80年代以降の海外の輸入木材の攻勢にあいます。ぬるま湯に浸かっていた企業に競争力はなく、この攻勢に耐えられることなく、業績が悪化していきました。

北海道内の木材業界はこの競争に勝とうはせずに、同業者同士の助け合いという名のなれ合いを行いました。行ったのは融通手形という手法です。簡単に言うとお互いが手形を振り出し合って、その手形を銀行に割り引いてもらい現金化します。もちろん両方返済が必要なものとなりますので、さらに融通手形を行い現金を作るという自転車操業が生まれます。拓銀はこの粉飾を行っている企業に対して「伝統がある」ということで財務内容を無視して、融資をし続けました。これら無理矢理な延命をした結果、この企業の負債額は210億円にまで積み上がり97年11月に破綻しております。

混乱はしたが悪化したのか?

これら様々な企業を紹介していきました。もちろん大きな混乱をしたのは事実ですが、引き継ぎ先の銀行に融資を断られた多くは財務内容が健全ではないため断られたというところが多いようです。つまりすでに不良債権化しており継続困難であったと思われます。これらの事を考えると北海道拓殖銀行の破綻によって連鎖倒産したというより、すでに死に体だった企業が延命装置を取り外されたことによって、すぐに息絶えたと感じです。拓銀が必死に企業を支えすぎたことにより、北海道経済の実態が見えなくなり、産業構造の転換が遅れたのではと感じました。もっと早く斜陽産業をシフトしていれば違った北海道が見れていたかもしれません。

 

私個人の意見では当時すでに北海道経済は

危機的状況だったのでは?と思っております

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拓銀のずさんな融資の指摘もあるが、そもそもが

融資先の経営が悪化してたのが要因だもんな

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          まー延命させればみんなハッピーで

          見放せばみんな泣くからね。

          延命させるのもわからなくもないわ

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 わかるんだ・・・

 

北海道拓殖銀行の崩壊はSSKトリオから?

前回のブログでもお伝えしましたが、「しくじり企業~北海道拓殖銀行~」をアップしました。今回は一話に収まった、というより収めたという感じですかね。色々とすっ飛ばして解説いたしました。ということで補足のブログを書きます。


【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter18 ~北海道拓殖銀行~

 

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全ての始まりはトリオから?

今回は北海道拓殖銀行の人に注目したいと思います。動画ではあえて個人に触れることを極力抑えてます。ドラマ半沢直樹を見たらわかると思いますが、銀行という組織は他の組織と比べてかなり異質で人間関係も複雑ですが、北海道拓殖銀行も例外ではありませんでした。

最も有名なのが「SSKトリオ」です。21世紀ビジョンを策定した1990年ぐらいには役員や監査役は26名おり、その中でも中枢とみられていたのが、鈴木会長、佐藤副頭取、海道常務で、これらの頭文字からSSKトリオと呼ばれておりました。押しの強さと豪腕さの海道常務は鈴木会長や佐藤副頭取に引き上げられました。21世紀ビジョンの目玉(付け足した柱)であるインキュベーター戦略の要となる総合開発部の担当役員に抜擢されております。

崩壊したガバナンス

カブトデコムが絶好調な時にある役員が業績に疑問を投げかけたところ、海道常務は「現場のことをなにもわかってないのに、何を言うか」と一喝され、その場では誰も発言をしなくなったようです。さらにSSKトリオに反抗したから閑職に飛ばされたという噂も出るようになりました。

ここで「頭取は何処へ?」と疑問に思う人もいると思います。山内頭取は佐藤副頭取との頭取争いに勝利して、頭取の座につきますが、影が薄かったと言われております。SSKトリオがうまくいっていたので、大きな事も言えなかったようです。

これらからわかるように拓銀のガバナンスが崩壊しており、海道常務は暴走を始めます。

暴走の果てに

SSKトリオは会社のインキュベーター戦略の要とも言える総合開発部でカブトデコムを担当しておりました。カブトデコムは絶好調と海道常務は太鼓判を押し続けましたが、ある日海道常務が佐藤副頭取に「実は・・・」と医者が末期がんを宣告するようにカブトデコムが死に体であることを告げました。

拓銀は表沙汰にならないようにカブトデコムに融資を行い、延命させました。当然海道常務は常務を外され関連会社に異動となりました。当然SSKトリオそのものが崩壊し拓銀の内部は大きく変わりました。

拓銀はカブト支援の姿勢を見せましたが内部では「カブトは実質的に債務超過」「存続不可能」と末期的な状況であると認識はしておりましたが、対外的には支援を装っており、降りかかる被害を最小限に食い止めるという動きでした。

なぜすぐに倒産させなかった?

なぜ実質的に破綻をさせなかったというと、カブトデコムに対しての疑惑行為が明るみに出るのを恐れていた為です。例えば幽霊会社などに拓銀が株式取得資金を融資して、カブトの第三者割当増資の実態が明るみに出て、「仮想増資」、「迂回融資」の批判を浴びる可能性がありました。なので、カブトデコムをゆっくりと倒産させる必要がありました。

ではどのようにカブトデコムに融資したのか?直接融資するのは危険すぎます。ここで拓銀は休眠会社やペーパー会社などに拓銀OBの名前を据えたダミー会社を用意し、迂回融資を行います。そしてその資金で拓銀ノンバンクで融資した会社に資金を返します。

例:拓銀→ダミー会社→カブトグループ→拓銀系ノンバンク

これらのダミー会社は30社にも及んだそうです。これらの動きは大蔵省などは知らなかったのか、チェックはしてなかったのか?という疑問が出てくるかと思います。これらの動きは大蔵省や日銀は知っており、容認してたようです。というよりこれぐらいのことは当時どこの銀行もやっていたとも言われております。

金融系は調べれば調べるほど闇が深いですね・・・。

 

え、こんな無茶苦茶なこと大蔵省知ってたの?

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大蔵省は銀行を潰さないと名言してたらしいからな、

容認していたのもわからなくないな

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         これだけ大きいとちょっと位の

         粉飾決算だったら・・・

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許されるわけねーだろ

 

Facebook株価下落の要因

最近株価が一部で好調なようですが、米国では特に顕著ですね。

一晩で1230億ドル失う

先日Facebookの株価が2割安になって、時価総額が1230億ドルが吹き飛んだと言われております。Facebookの時価総額は6246億ドルです。株価は174.89ドルで元々は217.5ドルでした。換算すると7768億ドルが6246億ドルに下がったということになります。1230億ドルというのが、13.2兆円になります。これは国内で2番目の時価総額があるNTTドコモの10.9兆円より高いです。

Facebookはご存じの通りSNSで先行しており、Facebookの他にInstagram、SnapchatなどのSNSを展開して、広告とビッグデータの販売を収益源として成長してきました。しかしこのビッグデータやSNSで大きく躓きました。

Facebook株価下落の要因

FacebookはSNSを通じて様々なデータを収集して、正確な広告を出すことができて、緻密なデータを販売しております。しかしこの収集したデータ8700万人分(当初は5000万人)が流出。2016年の米国大統領選挙でトランプ陣営に有利に働いたと米国New York Timeと英国Guardianが報道。

www.itmedia.co.jp

FacebookのCEOのマーク・ザッカーバーグが米連邦議会上院司法委員会などの公聴会に召喚されるとして話題になりました。

 

これらの情報問題により武器であったSNS上でFacebookのアカウント解除運動が始まりました。この逆風の中でFacebookの利益成長率とDAU(デイリーアクティブユーザー)成長率がアナリストの予想より下がった為、かつてない株安を招きました。

この時価総額の急落ばかりが出てきていて、実際どれくらいアナリストとの予測に差があったのか調べてみると、

①アナリスト予測

・売上高:133.3億ドル

・1株あたり利益:1.72ドル

②実績

・売上高:132.3億ドル(前年同四半期比:+42%)

・純利益:51億ドル

・1株当たり利益:1.74ドル

japan.cnet.com

そこまで差異はないように思えますが、市場は大きく反応しました。直近でかなりの高値をつけていてその反動も大きな要因と思えます。Facebookは今後どのように広告を展開していくかを模索している最中とのことです。

米国大手IT5社

ちょっと話しは変わりますが、最近米国では大手IT5社による寡占が進みすぎという声があります。実際に2018年7月29日に調べた各社の時価総額と前期の純利益は以下となります。

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各社それぞれ株価の構成はあると思いますが、非常に高いPERです。Amazonの場合は意図的に利益を減らしているので特にPERが高いですが、それでも株価の高さが目立ちます。理由は高い成長率を維持しており、期待値が非常に高いのがおおよそとなります。

第二次ITバブル?

私はこれらの高い成長は今後も維持できるかが疑問視しております。これらの米国大手IT企業は積極的にM&Aを続けており、若い技術力のある会社を次々に買収を続けており、ITの寡占化が進んで以前のような革新的で野心的な企業が減ってきたと言われております。AIなどに資金を投じてさらなる進化を目指しているようですが、果たして成長の実現は可能なのか?

また各企業それぞれ問題を抱えております。AppleやAmazonはタックスヘイブン問題、AlphabetやFacebookはセキュリティ・プライバシー問題です。これが大きな問題になる可能性もあります。

かつて2000年に起きたITバブルのように崩壊する可能性もあるので注意したほうがいいかもしれませんね。

 

Amazonの株価って3年で3倍近く伸びてるじゃん

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乗るしかねーなこのビッグウェーブに!

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数年後・・・

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人は過ちを繰り返す

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あのときとは状況は違うと思いますけどね・・・。

副業のすすめ

係長です。今日は副業について書きたいと思います。

 

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自分の動画が収益化されて、金銭的にも生活的にも満たされるようになりました。普段は普通のサラリーマンをやっておりますので、動画製作やブログは一般的に「副業」と位置づけられると思います。

最近働き方改革という名の下に、副業が許容する企業が増えてきました。そこで副業を実際にやってみてのメリットとデメリットをお伝えします。

副業のメリット

  1. 金銭的に余裕が出る・・・やはりこれが一番に出てくる理由です。金銭的余裕は今後さらに重要になってくるかと思います。額面の収入が変わらない状況であれば可処分所得は今後どんどん減らされる状況になり、実質の賃金は下がります。かつ働き方改革や残業に対しての世間の目が厳しくなってきている昨今、残業代前提の生活ベースは崩壊することは目に見えてますので、やはり給与は下がるかと思います。その上で本業以外での仕事を作るのは強みになると思います。
  2. 自分の能力が十分に活かせる・広げられる・・・私の場合であればお金関連やビジネス知識や動画製作の知識がありますが、普段は使う知識はわずかですが、動画では全部をフル活用できます。知識は広げれば広げるほど能力に厚みがましますので、副業で得た知識を本業でも活かせたり、逆のパターンもあります。実際に私はそういう場面が何度かありました。また私は普段全く話しをしない業務なので、周りの同僚は話すのが苦手な多いのですが、配信などでしゃべる機会があるため、多くの人の前でしゃべることについて少しは強くなりました。このような自分の仕事にはない経験(キャリア)を作ることができます。
  3. 自信を得られる・・・動画がある程度評価していただいた結果、自信を得られることができました。普段はなかなか評価がされない裏方の仕事なので、評価というのは本業への自信にも繋がりました。
  4. 選択肢の幅が広がる・・・これは1.の金銭的な余裕に繋がると思いますが、副業で収入があれば仕事の選択肢が広げることができます。収入に対する本業の依存度が下がる結果、将来的なキャリアに繋がらない仕事を切ることもできたり、金銭的な不満、職場環境が劣悪な場合はすぐに違う仕事を見つけようと思えます。本業のみが収入の場合は、仕事を退職したときは収入なしか、失業保険のみになりますので、なかなか退職できなませんが、副業による収入があった場合、より生活にあった仕事を選択しやすくなると思います。

副業のデメリット

  1. 疲労・・・私の場合は肉体的疲労が一番きてますね。家でも仕事でもパソコンに向かって作業を行うので、腰痛と眼精疲労がやばいです。幸い視力がいい方なのですが、恐らく相当早い段階で老眼になると思います。まあ、間違いなく疲労は蓄積されていくと思います。
  2. 時間・・・疲労に連なる部分もありますが、私は寝不足になるとすぐに体調が悪くなって、風邪をひいたりするので、睡眠を十分に取るようにしています。腰痛がひどければマッサージをしてもらったりもします。なので身体のケアや睡眠時間の確保をすると自ずと自由時間が減りました。特に一人でいてもゲームや動画を見るぐらいしかしないので家庭に影響とかそんな話しはないですが、外に遊びに行きたい盛りの人にとっては地獄かもしれません。あとはテレビをほとんど見なくなったので、周りの会話についていけてません。一応健康を保っているので、副業をやっているにも関わらず、部内では働いている方ですが。
  3. イメージが悪い・・・友人の何人かに話しをしたのですが、やはり副業に対するイメージが悪いと感じました。副業の話しをすると一歩引いて線を引き始めたりされます。こそこそ、小銭を稼いでいるというようなイメージが強いようです。また副業は会社も禁止にしていることが多いです。

副業禁止の理由

未だに多くの企業では社員に副業禁止を社内規定に盛り込んでいるところが多くあります。理由は疲労や本業に集中しなくなったり、情報漏洩の恐れがあると言われております。

これは表向きの理由で実際は社員を縛り、全てを会社に注がせたいという理由も大きいと言われております。「滅私奉公」、「終身雇用」、「全てを会社のために尽くせ」というような排他的労働文化によるものだと思われます。

私個人としてはこの副業禁止はナンセンスだと思っています。

リスクを減らすための副業

世の中変化が激しくなった世の中で一つの会社のみでキャリアを積み上げて、ずっと雇われ続けるのは難しいと思います。病気や怪我のリスク、家族関係の自身の問題もありますが、会社側もずっと成長し続けるとは限らないし、倒産するリスクもあります。終身雇用を貫いており、雇用の流動性を持たせていない会社は特に倒産しやすくなると思います。

世の中的に副業OKという流れの中で、それでも「俺たちは副業禁止!」って言うような企業は勝手にやればいいですが、それに同調してくれる求職者がどれほどいるか見物ですがね。さらにその中から優秀な人材が見つかればいいですね(笑)

このようなことを考えると、副業を容認することは社員も会社もリスクを減らすことができるメリットがあると思います。

 

なになに今の時代は副業は当たり前?

楽して儲けよう、まずはセミナーへだって?

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乗るしかないなこのビッグウェーブに!

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こういうときに美味しそうな

話しに乗らないように注意しような

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副業が職業的に難しいものもありますよね・・・。

 

 

 

GMの短期的な利益の追求

どうも私です。今回はGMの動画を作ってみての感想などを書きたいと思います。

www.cakaricho.com

 

GMの栄枯盛衰

今回GMを取り上げて、驚いたのが2点あります。一つ目がGMという存在そのものです。私は特に車マニアというわけではないです。車はあったらいいなとは思いますがそこまでほしいとは思いません。都内に住んでいますので、車の維持費や必要性とデブ精なのを考慮すると車が必要なものとも思っていません。そんな私でもGMという会社名は知っていましたが、あまり知らないので興味があったというのがこの動画を作るきっかけでした。

かつての米国製造業の象徴とも謳われた企業です、「どんだけ盛ってんだよw」と思っていましたが、調べていく内にその肩書きは納得いくものでした。組織力と自社のリソース、チャンスを最大限に活用して、脅威、リスクは可能な限り回避あるいは最小限の影響にとどめる高度な経営戦略。現在の企業でもこの戦略は通用するとも思いました。この戦略の上でGMは1960年代あたりまで黄金期を迎えて、長らく米国で最も稼ぐ企業となりました。

しかしまさに栄枯盛衰、1960年代をピークとなり、日本や欧州の自動車メーカーにシェアを奪われて、その大きすぎる組織を維持できなくなり、破綻へと突き進みました。この原因はなんだったのでしょうか?

レガシーコスト

破綻への原因であり、私が驚いたもう一つの点でが、年金・健康保険のコストの増大だったことです。これらのレガシーコストは話しには聞いておりましたが、ここまで大きいものなのかと恐ろしいと感じました。

シェアは奪われて、市場の成長がストップしてパイの奪い合いになりました。会社の成長はストップしても、年金や健康保険はストップせず、むしろ恐ろしい増加の勢いが増していきました。その大きさはGMが世界一の自動車販売台数でも足りませんでした。

このレガシーコストはGMだけではなく、多くの企業にありました。鉄鋼や航空会社などのかつて花形産業だった企業の社員達は労働組合を組織して、その利益を享受するために企業に健康保険や年金を迫り、時にはストも起こしました。ちなみに今は知りませんが、10年ぐらい前はスターバックスは豆代より健康保険料の方が高かったらしいです。あのスターバックスの単価の高さは従業員の健康保険料の為かもしれません・・・。そしてこのレガシーコストの重み耐えかねて、多くの企業は潰れることになりました。

最近の企業は年金を一切提供していなようです。多くは確定拠出型年金などを促すようにしているとのことです。GMはなぜこの高額なコストを支払うことに同意したのか?米国の自動車産業はビッグスリーによる寡占市場が故にだとか、いろいろな要因があるようですが、一番の要因は短期的な利益の追求によるものだと言われております。

短期的な利益の追求

労働争議などが発生しストライキが起こりますと、当然ながら生産ができず、企業は利益が減ります。その直近の利益を減らさない為に、年金や健康保険などの要求事項に同意したと言われております。特にGMはフォードと違い、同族経営の企業ではなかったため特に短期的な利益を追求する傾向にあったようです。しかもGMの闇の部分で紹介しました通り、社内政治が横行しており、自分の立場をよくするために短期的な利益の追求に拍車をかけたかと思います。

レガシーコストの話しは人ごとではないと思います。日本の年金や医療コストは増加傾向であり、下がる様子はありません。GMと同じ道のりを日本も歩んでいるのではないかと危惧しております。

大手企業は有利などとちまたでは言われておりますが、この企業を見て果たしてそれが言えますでしょうか?特に就活生は大手・中小を問わないで判断して欲しいです。

 

導入当初は年金や医療保険が

会社を潰すとは思わなかっただろうな

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日本でも医療・年金問題は避けられない問題だからな

真剣に向き合わなきゃいけないな

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          その結果頼れないという結論に

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向き合ってるのか、目を背けてるのか

わからない回答だな

 

GM黄金期の闇の部分

最近書きたいことがちょちょこあって、GMの補足ブログが止まってしまいましたので、続きを書きたいと思います。

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www.cakaricho.com

 フォードの黄金期は60年代~70年代初頭と言われておりますが、その黄金期ぐらいから少しずつ歪んできました。顧客に目をくれず、上長のご機嫌取りばかりに気をかけておりました。その象徴とも言えるのが、「14階」です。

 

聖域の14階

動画でも少し紹介させていただきましたが、GMの「14階」というのはかつてのGM本社(現在はキャデラックプレイス)があった14階というI字型フロアにある重役室の総称です。そこには1970年当時で会長は100万ドル、最下位の副社長でも20万ドルと米国の殆どの最高経営責任者の報酬額を上回っていて、会社勤めであれば殆どの人がうらやむような終着点の一つです。それと同時に自動車産業を牛耳ることができ、普通の人では侵入することができない聖域でした。

常に恐ろしいほど静まりかえっていて、廊下には人影がないようで、時々ひっそりと話し声が聞こえる程度だったようです。入り口には厚手のガラス戸が設置されており、電子ロック式だったようです。これは激高した顧客やレイオフ(一時解雇)されたブルーカラーの労働者が役員室に押し入ることを防ぐためだったようです。

14階の住人は経営担当者専用の食堂をチームプレイを円滑に行うため、頻繁に利用することを推奨しており、実際によく使用されていたようです。ただ、内容は仕事のことではなく、職場のゴシップや上司への不平不満などに終わっていました。これが食堂に限らず全体的に万円するようになり、14階は政争の舞台の一つになっていきました。

一例で対立的な役員の経費について「私的に使用している」という噂を流し、経費として落とすことをできなくして、突き返された経費があるという話しを流して、相手の立場を悪くするなど、非常にくだらないことなどです。

GMにとっては「14階」は権力と衰退の象徴の一つになった舞台だと思えます。

代わり映えしないモデルチェンジ

動画でGMはモデルチェンジを毎年行っていたと紹介しましたが一つ付け足すと、このモデルチェンジは「小さなモデルチェンジ」だったということです。小さなモデルチェンジを繰り返して、消費者の購買意欲を煽りましたが、むしろモデルチェンジと銘打ち購入を促し、担架をつり上げていたと揶揄されていました。

あるとき担当者がモデルチェンジの発表会を行ったときに奇妙な違和感を覚えたようです。それは前年と同じスピーチ内容で記者も顔なじみの人間だったためなにも変わらない発表会だったからだそうです。GMは小さな改修を革新的なものとして、消費者を欺いていたと指摘されております。

安全より利益!

GMは1960年代にシボレーのブランドでコルベアという車を製造しておりました。個性的なデザインでリアエンジンを採用したコンパクトカーです。このコルベアはラルフ・ネーダーから安全性を指摘されました。これによりコルベアは売上と利益に影響がでたので、GMはこれに対してネーダーの個人へ攻撃をするため、探偵を雇いネーダーを尾行させました。この尾行がバレたGMは責任者のクビにして回避?させます。

このコルベアの安全性は元々設計段階から安全性が疑問視されて社内から反対の声が上がっていましたが、その声はかき消されコルベアは生産を開始してしまいます。この結果ハイウェイで多くの自己記録を生み出した車となりました。1961年に安全のため、後部に安全バーをつけたいという要望を14階に要求しました。1台当たり15ドルのこの提案をコストがかかりすぎるという理由で14階は拒否しました。その後担当者にクビをかけて再度陳情してやっと要求が通ったようです。当時のGMが安全より利益を要求した一旦が垣間見れる部分だったと思います。

GMが当時世界一の企業だったことは売上と利益が語っていますが、この積み上げられた数字の裏にはこういう企業文化や実情の上の結果だと思います。そしてこれらの負の側面が1970年代以降の衰退につながるのかと個人的には思いました。

 

これ全部事実だとしたら相当腐ってるだろ

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一応下の暴露本から知り得た情報だからな

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これって実はGMだけじゃなくて・・・

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          それ以上は言うな!

○菱自動車とか

 

 

質問は簡潔に! カドカワ株主総会2018に参加した感想

6月20日に東京の椿山荘でカドカワの株主総会がありました。ここ丘の上にあって、駅から1キロ離れててくっそ遠いので嫌いなんですが。

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定刻通り10時より開始されました。

議長は川上氏。総会の通常の流れを実施後事業報告としてビデオを流し、質疑応答。映像を見て初めて知ったのですが教育事業が利益貢献をしていたのは草。こうしてみると取締役陣が川上氏以外がかなりお年を召している気がしますね・・・。

株主からの質問

株主総会の株主からの質問事項。

下記のブログにまとめてあって、くっそわかりやすかったので貼りますね。

 

michsuzuki.hatenablog.com

要約しますと、サービスへの要望+サイコパスな質問+けもフレ騒動についてが主な質問でした。BtoCのビジネスを主としている企業は大体こういう総会なのでしょうか?カドカワ、特にKADOKAWAのコンテンツに対しての質問が多かった印象です。ドワンゴ時代はそこまで多くなかったのですが、カドカワとなってから特に酷くなった印象がありましたね・・・。

けもフレ騒動について

けものフレンズについてはカドカワ側は製作会社が政策委員会の要望にマッチしなかった、政策体制の折り合いが付かなかったと説明しております。KADOKAWAはあくまでも製作委員会に出資している一企業に過ぎなく、決定権がないというような発言をしておりました。2期についても未定とのこと。

この件については真偽はどうかわからないですが、むしろ2期の話しが後退しているような印象でした。私的の考えでは、騒動の発端の一つとなった公式許諾を受けたにも関わらず、無断の使用と言われたことについては行き違いがあり、結果契約の反故で外さざるを得なかったの可能性を考えております。あるいは製作体制に折り合いが付かなかった理由として、制作委員会側が大規模な予算を用意して大々的に製作してほしいのが製作会社側が拒否したのか?元々けものフレンズはゲームの方を先行して始めていたが、アニメが始まる前に終了。そこから考えるに非常に小規模の予算での少数精鋭での製作環境だったことが考えられます。そこから大規模な予算でやって欲しいという要望に応える難しいと回答したのではないでしょうか?(あくまでも私の予想)

質問は簡潔に!

株主の質問で質問を用意していたのですが、結局私は指されませんでした。同じような(けもフレ関連)の質問やサイコパスで長い質問が多くて、株主の質問がかなり制限された印象でした。それでも全てに真摯に回答した川上さんはさすがだと思いましたが。

一応私は質問を用意して、一分以内にしゃべれる内容にまとめてました。質問をしたことがわかるかと思いますが、株主の質問の時に極度の緊張で何をしゃべりたいのかまとまらず、ぐだぐだにさせる傾向にあります。質問内容をまとめて吟味して、伝えたいこと部分だけを言えば、株主や会社側にもプラスに働くと思います。なんかの情報をコピペして、それを全て背景まで含めてしゃべって結局何を伝えたかったのかわからなかった株主がちょくちょく見受けられました。いろんな背景を言ってるアホな人がいましたが、向こうはプロなんだから当然知ってるに決まってるだろ・・・。

ちなみに私が質問したかった内容は

  • 決算の説明資料で今期はプレミアム会員はV字に回復して盛り返すような予想を記載しておりますが、何を根拠にしているのでしょうか?
  • 動画の衰退原因はクリエイターの減少によるものだと思いますが、Youtubeに収益面で圧倒的に負けている状態で、どのようにしてクリエイターを育てるのか?

でした。画質がYoutubeにやっとちょっと追いついたぐらいで、V字回復するシナリオを描いており、利益回復するってなってましたが、なぜに前々期より売上が上がると予測を立てるのかがよくわからなかったので質問したかったのですが、他の株主に邪魔された気分です。

 

まじでなんだよあのキチ○イ質問者

質問できなかったじゃねーか

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質問とかはまとめた方がいいぞ

相手に伝わりやすくなって結果的に得するぞ

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           お前も昔緊張して変な質問に

           なってたことがあったよな

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そうれは言わない約束だぜベイベー

 

今回で2名の比較的に若いドワンゴ系の役員が2名(横澤氏・栗田氏)追加となってちょっと若返ったのでもう少し期待できるかも・・・。

空飛ぶタイヤを見て

今日は久しぶりに映画を見に行きました。

空飛ぶタイヤという映画です。

 

空飛ぶタイヤとは?

空飛ぶタイヤは半沢直樹や下町ロケットで有名な経済系の小説を書く池井戸潤氏原作の映画です。モデルは三菱自動車のリコール隠しの事件です。

タイヤ脱落事故と大手自動車メーカーのリコール隠しをテーマにした作品。事故を起こした運送会社の社長が、自社の無実を証明すべく巨大企業の闇に挑む経済小説であり、2002年に発生した三菱自動車製大型トラックの脱輪による死傷事故、三菱自動車によるリコール隠し事件などを物語の下敷きとしている

※Wikipediaあらすじより

soratobu-movie.jp

主演は長瀬智也です。私の彼のイメージはタイガー&ドラゴンやIWGPなどのアホで知識がない若者役のイメージでしたが、打って変わって今回は中小企業の社長という今までにはない役回りでした。はまるのかな?と疑念がありましたが強い正義感と信念を持つ若手社長役はしっくりきました。経済系の作品はビッグマネー以来ですかね?

最後の部分がちょっとご都合主義かと思いましたが、非常に見応えがある映画だと思いました。巨大な組織に立ち向かう中小企業の社長が、親として社長として人間として葛藤する姿はリアルだなぁと感じました。

しくじり企業が好きな方は恐らく気に入ると思いますので、是非見ていただきたいです。こういう企業をモチーフにしている映画はなかなかスポンサーが付きにくいということですから是非応援したいです。

ところで三菱自動車のリコール隠しについてですが、皆さんご存じでしょうか?30代以上のかたであれば覚えているかと思いますが、20代以下はご存じない方も多いと思います。

三菱自動車のリコール隠しとは?

三菱自動車のリコール隠しは2000年7月に発覚した三菱自動車工業による大規模なリコール隠し事件です。三菱自動車は国内第4位の自動車メーカーで三菱の名前を冠しているとおり三菱系の自動車会社となります。その名門の自動車会社が1977年から23年にわたり多くの重要不具合情報を運輸省へ報告せず、社内で隠蔽していることが、社内の匿名の内部告発により発覚しました。このとき再発防止を促しました。

しかし4年後の2004年に2000年を上回るさらなるリコール隠しが発覚し三菱自動車は経営危機に陥りました(三菱グループがケツをふいて難を逃れる)。このリコール隠しにより死亡事故が2件発生しました。

あなたは内部告発できる?

この頃、企業の不祥事というのが注目度を集めていて、コンプライアンスや企業倫理が大きく取り沙汰される契機の一つになったと思います。内部告発により発覚したとのことですが、この内部告発がなければどうなっていたんでしょうか?自分だったらその立場にいたら告発できていただろうか?公益通報者保護法という内部告発者を保護する法律がありますが、自分の会社が倒産するかもしれないことを告発できるでしょうか?この空飛ぶタイヤを見て、非常に考えさせられました。

 

映画非常に面白かったです。

経済系に興味があれば是非行っていただきたいです!

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公益通報者保護法があるけど

なかなか実際に内部告発するのは難しいよな

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            お前にだったら

            躊躇なくできるんだが・・・

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ははは私に告発されることなンテ

アリマセンヨ

 

 

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