オロドウ日記

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【決算】FF15を出しても減益だったスクエニ

スクウェア・エニックスの決算をやっと見れました。

www.hd.square-enix.com

 売上高前期比24.4%増

売上高1901億円増と前期比+24.4%増。営業利益215億円(前期比△9.7%減)、純利益170億円(前期比+26.0%)。過去最高の売上に向かって順調のようだ。要因はやはりファイナルファンタジー15、RISE OF THE TOMB RAIDERや、過去発売したダウンロードソフトの発売も好調。営業利益の減少は前期にMMORPGの拡張版ディスクが業績に大幅貢献したためと前期が良すぎた結果とのこと。課金収入自体は順調。

スマホ、PCブラウザもFF、ドラクエを冠したゲームが順調で推移していて安定している。アミューズメント事業は店舗運営も好調。ラブライブのAC版等が順調に推移。出版事業はコミックの売上が下がったことにより減少したがコンテンツのラインセンス関連のライツ・プロパティ事業も好調で、売上・営業利益共に3割増と大きく推移した。ファイナルファンタジー15は全世界で600万本を販売。

スマホ・コンシューマーの両輪

スクウェア・エニックスは他の会社に比べて非常にバランスがいい。他の会社はスマホかコンシューマーゲーム機のいずれかに偏りがちで当たりハズレが多い業界だけに収益にもばらつきが多い。もちろんスクウェア・エニックスも例外ではないが、この会社はドラクエ10やFF14などのMMORPGによって安定した月額課金収入があり、追加ディスクは利益貢献が大きいのも前期で証明されているおり安定度が抜群。スマホやブラウザゲームに関してはFFやドラクエブランドを中心としたゲームが伸びてきている。スマホ・ブラウザゲームの戦略は非常にわかりやすく、早期にリリースして反応が悪ければすぐに撤退するという戦法をとっている。スマホは高くなっているとはいえ、ランニングコストが高いのが特徴なのでこの戦法は実に合理的といえる。

それらに加えて、国内屈指の技術力を持っているゲームソフトメーカーであり、FF15ではその技術力を証明した。今後はFF7Rドラクエ11など今後も期待できるゲームは多い。

FF・ドラクエからの脱却

FF・ドラクエは既に30年経っている息の長く強いブランドであるがゆえに頼ってしまう部分も多い。スマホ・コンシューマーゲーム機のいずれも中心はドラクエ・FFブランド。他のIPを育てていくことがこの会社の課題である。キングダムハーツは屈指のブランドに成長したが、ディズニーブランドも使用しているため扱いが難しくなる。ニーアシリーズやブレイブリーシリーズなどが注目IPだろう。次なるFFやドラクエのようなブランドを作る力がこの会社にあるかどうかが注目だ。

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