オロドウ日記

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【決算】成熟市場のソーシャルゲーム市場

今日はソーシャルゲーム中心の会社をピックアップ。

27.3%売上減のガンホー

www.gungho.co.jp

まず最初は元祖ネイティブアプリの雄、パズル&ドラゴンズで有名なガンホー・オンライン・エンターテイメント。ガンホーは12月が決算期となるが売上高は1,124億円(前期比△27.1%)。営業利益460億円(前期比△36.4%)、経常利益460億円(前期比△36.5%)、純利益279億円(前期比△35.7%)。市場から見れば予想通りの結果です。今だにガンホーの売上の84.3%つまり948億円がパズドラ関連の売上と公表されました。パズドラを出してから2年ぐらいから次なる作品を求められてますが、マネタイズに結びつけていないですね。以前までは同じガチャを中心とした基本無料ゲームで攻めていました。パズドラを市場規模の大きい北米やアジアに展開して、成長への期待をさせていたが結局のところは特殊な課金大国日本のようにうまくいかなかった。方向性を変え現地に適応させたハイクォリティーのゲームを展開させる模様です。ガンホーの今後は展開はパズドラを強力なIPに強めることと、パズドラで稼いだ資本で上手に投資することが注目すべきポイントだと思います。

28.4%売上減のコロプラ

colopl.co.jp

白猫プロジェクトで有名なコロプラ。売上高144億円、営業利益36億円、経常利益27億円。連結開始が前期の第3四半期の為純粋な比較は難しいが、前四半期と売上△28.4%、営業利益△41.1%売上の大幅減としております。白猫PJや白猫テニス、黒猫も成功しているが、前期の白猫テニスがリリースしたばかりによる大幅減だが、計画を上回り順調なリスタートとのことです。広告宣伝費を大幅に抑えたことにり販管費を抑制ており方針を転換したようです。コロプラは以前より売上積上モデルを目指しており、新規アプリを断続的に投入・運営すると同時に長期的なアプリ運営を行い、売上を積むというスタイルだが、積めていないのが現状です。黒猫、白猫が急激に下がっておりその分を白猫テニスで補えば戦略上問題ないが、想定以上に今までのアプリの売上落ち込みが激しく白猫テニスが伸びない模様。KPIのQAUやARPQUも急激に下がっている。コロプラはモバイルゲーム専用会社であり、市場の成長が難しい現在ガンホーなんかよりかなり厳しい状況と思えます。VRを活路を見出そうとしているが、VRは市場がまだ成長しておらず、直近では向かい風の状況が続きそうです。

4.9%売上減のmixi

mixi.co.jp

モンスターストライクで奇跡の復活を遂げたmixi。売上1429億円(前期比△4.9%)、営業利益565億円(前期比△16.9%)、経常利益560億円(前期比△16.3%)、純利益388億円(前期比△11.7%)。今後の業績予想は海外展開と新規ゲームが低調しており減額、そのかわり広告宣伝費を削減して利益は嵩上げする方向のようです。第3四半期以降は更に売上予測を計画しております。モンストはまだまだ強いと言われておりますが国内では既に限界と思えます。さらなる成長を求めてイベントやeスポーツの普及で息の長いIPに育てる方針だと思われます。

広告宣伝費の削減が意味するものは

これら3社はつい最近まで飛ぶ鳥を落とす勢いの会社だったが、ここにきて成長の限界が見られていて広告宣伝費を削減して利益を増やして利益の回収にきているように思える。特にコロプラは減収しているが他の強みがないだけに大きな問題だと思います。今ある資源を現在の事業に集中させるか他の資源に集中させるかで大きく成長が変わると思います。

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