前回SNKとアルゼの確執について書きましたが、今回は続きです。
訴訟合戦
SNKが破産した後に、プレイモア社がSNKの知的財産権の入札に参加して、見事勝ち取ります。そしてここからはプレイモア社(SNKプレイモア)対アルゼの仁義なき訴訟合戦が始まります。
訴訟のまとめ
- プレイモアがアルゼに対してパチスロ機のクレイジーレーサーRに対して登録商標と著作物の無断使用で損害賠償請求
- プレイモアがアルゼのパチスロ機爆釣に対して、プレイモアの著作物を無断使用して販売を続けているとして、損害賠償請求
- プレイモアがPS2ソフトのアルゼ王国6に対して登録商標と著作物の無断使用をして販売を続けているとして損害賠償請求
- プレイモアが訴訟中にもかかわらずアルゼ王国6で著作物を無断使用及び隠し機種にして発見を遅らせたのが悪質として刑事告発
- プレイモアがアルゼ王国7で著作物を無断使用して販売し続けるとして損害賠償請求
- プレイモアがパチスロ機IRE-GUIで著作物を無断使用で損害賠償請求。さらには同期のテリー・ボガードと不知火舞などのSNKキャラクターを「(C)SNK2001」という2001年にSNKに許可を受けたという体裁で登場させて、悪質として利益全額を請求。
- プレイモアがアルゼのパチスロ機イレグイの発売に対して訴訟中にかかわらず販売し続けたとして、刑事告訴
- プレイモアが上記の7で訴訟したのに加えてゲーセン用のパチスロ機スロシアム・イレグイでも使用していることがわかり刑事告訴
- アルゼがSNKプレイモア初のパチスロ機METAL SLUGにおいて特許権を侵害したとして、製造販売差止の仮処分を申し立て。ちなみに発売日2日前です。
- SNKプレイモアがアルゼに対してMETAL SLUGの差止の申し立ては業務妨害であると訴えて損害賠償請求
- SNKプレイモアがアルゼの批判本「アルゼ王国の闇」をパチスロ販売店などに配布していたとして名誉毀損で家宅捜索を受ける
- 「アルゼ王国の闇」の著者の松岡利康が名誉毀損でアルゼに訴えられる
裁判の結果
1~10の事項は2002年~2004年という短期間で行われました。これら損害賠償請求に関しては、おおよそSNKプレイモア側の勝利ながら賠償額は求めた額に対して全然満たないという状況。そもそもこの損害請求額なので仕方がないと思います。あまりにも巨額のため話題となりその請求額から「62+70億裁判」とまで呼ばれるようになりました。アルゼ王国の闇をの著者の訴えは不起訴処分となっており、これらの裁判はいずれもアルゼの敗訴という結果に終わってます。
これらは和解しているものもあれば、争っているのもあるとWikipediaは記載されておりますが、情報が古く現在の進捗は不明確でした。
SNKとアルゼの対立は根が深いです。支援者としてアルゼは現れましたが、再建に失敗後は訴訟合戦をする泥沼の戦いを起こしました。この戦いがなければSNKはもう少し早く復活できたのではないかと思うのは私だけでしょうか?
聞いたことはあるが調べてみるととんでもない数の
訴訟合戦だったんだな
お互いが訴え合うというまさに泥沼だな
んでこの批判本の作者のように
お前も訴えられるんだろ?
最近気にしてるんでマジでやめて