オロドウ日記

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クリエイター(私)から見たニコニコとYouTubeの違い

どうも係長です。

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先日久しぶりにニコ生をやったところこんな質問を受けました。「ニコニコは復活するのか?」というような感じのコメントを頂きました。それでさらに下記のようなニコ動の敗因を述べた記事も目にしたので今回ちょっとブログにしました。

biz-journal.jp

 

ニコニコの改善

ニコニコ動画はHTML5化、ログイン不要、高画質(1080pw)と他の動画サイトに負けないようなプラットフォームを目指して改善を重ねましたが、いまいち波に乗れていない感じです。2017年は1年間で36万人のプレミア会員が減少しております。これは年間で21.6億円の売上減少となり、このお金はそのまま利益に直結すると言っていいと思います。カドカワ全体の業績はそこまで落ちてはおりませんが、このWebサービス事業が大きく足を引っ張っております。

恐らくこの赤字はカドカワ自身の想定外だったのではないでしょうか?Webサービス事業の今期の営業利益は10億円予想をしておりますが、第1四半期が終了した時点で、△4億円の赤字とここからどのように黒字化にして、赤字分を取り戻して通期で10億円達成するのか見えないです。

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上記の記事では「ニコ動は、“サブカルチャーのためのニッチなメディア”というのが基本スタンスだったはず」とおっしゃっております。これについては概ね同意です。それぞれのサブカルチャーをごっちゃにしたサイトがニコニコ動画というイメージでした。しかし最近のニコニコ動画のランキングはアニメの公式動画が独占しているイメージです。超会議でもユーザー参加というよりユーザーがおまけになってるみたいな印象を受けます。公式のブースが大半を占めていて、何の催し物かわからない印象です。

動画投稿者から見たニコニコ動画

私はニコニコ動画とYoutube同じものを両方アップしております。ただYoutubeに先行配信しております。ニコニコですとエンコードに時間がかかるので、先行しているのもありますが、もう一つ大きな理由が金銭的な部分です。

Youtubeの場合は動画に広告を流して、それをYoutubeと投稿者で分配されます。この単価などはYoutube側に関して「視聴時間」に大きく影響しているようです。伸びる動画はYoutube側の関連動画に大きく影響されるようですが、どうやら高評価や視聴時間の長いものが関連動画に上がりやすいようです。

ニコニコはクリエイター奨励プログラムというもので収入がありますが、この原資はプレミアム会員収入と再生前動画広告の収益で賄われています。その他にはユーザーチャンネルで視聴者から直接お金を得る仕組みもあります。(私はユーザーチャンネルをやっておりません)

私の場合はYoutubeで先行配信して、およそ1週間後ぐらい後にニコニコにも動画を配信しております。この状況で収入を比較するとおよそ本体価格(Youtube)と消費税(ニコニコ)ぐらいの収入差があります。(規約上明言はできないので比較だけ)

私の場合動画が長いのでYoutube側の評価が高いので単価も高いと思われるのですが、相当な開きがある状況です。Youtubeは多くの視聴者がいるので色々と伸びやすいのもあります。

ニコニコの場合は趣味でちょっとお金が入れば儲けもん(それでも嬉しいですが)の感じですが、Youtube側はある程度再生回数を稼げば十分生活できるレベルですし、単独で事業として成り立たせるぐらいの形になっております。なのでYoutuberというような職業も成り立つのです。

しかもYoutube側では多くの指標がありユーザー層、経路、視聴時間など多くの分析項目があるのでより戦略的にできます(やるとはいってない)。対してニコニコは再生回数とマイリスとコメント数のみで、分析はコメントの内容が頼りになる感じなので戦略的にはできません。

Youtubeの場合はクリエイターアカデミーというのがあってYoutubeでどのようにしたら視聴者に訴求できるか、良いチャンネル作りをするにはどうしたらいいかなどの支援があります。ニコニコでそういうの聞いたことないですね。

Youtube creators academy

個人的な見解

私が思う個人的な意見としては角川グループとの合併以降、角川の力も借りて、公式に力を入れて新たなマスメディアの地位を確立しようとして失敗している感じがします。戦略として、一人当たりの売上単価をあげようとユーザーチャンネルなどを独自に始めてますが、個人的にユーザーチャンネルは疑問に思ってます。

ユーザーチャンネルの場合は月額固定なので、なにもしなくても収入になり、クローズなコミュニティを形成します。Youtubeの場合は常に質の高い動画投稿を続けないとすぐに評価が下がり収入も伸び悩むので、より質の高い動画をあげようと研鑽します。ユーザーチャンネルに力を入れることで動画の質が落ちそうでやりたくないなという気持ちです。(時間が作れればありかもしれませんが)

ニコニコの場合はユーザーを囲い込み一人当たりの単価を上げて、ある程度利益が出るようになりましたが、敷居が高いものになって、発展が生まれなくなりました。対してYoutubeの場合は基本無料なのでオープンな環境で、金銭面や教育面を含めてクリエイターを支援してくれてる環境があり評価もされやすいと思っています。

まとめて言うとニコニコはクリエイターへの支援が弱くて、クリエイターが離れていって、かつ新規のクリエイターも増えなくなったという見解です。あとは公式を全面的に押し出している感があるところだと思います。

私個人の話しをすると、ある程度時間をかけて動画を作っているので、お金を貰えたら嬉しいですが、お金だけでやってはいません。やっぱりコメントをつけるとまた違った感じになって面白いので、ニコニコにもアップしています。

ただ私自身、もう趣味だけやるのは年齢的にきついのでニコニコだけのわずかなお小遣い程度の金銭というと、動画の投稿頻度下げざるを得なくなります。逆に、結構お金を貰えるとモチベーションも上がりますし、本業を少なく、あるいは専業で動画に力を入れようと考えられます。あとは動画に対してそれなりの予算を動画製作にかけることが出来ます。そのクリエイターの力の入れ具合が投稿サイドの明暗を分けたのではないでしょうか?

今後ニコニコはVtuberとか生配信に力を入れるようなので、動画投稿サイトとして伸びるとは思えないです。コメントが流れるからニコニコ投稿してるのであって、Youtubeもコメントが流れるのであればニコニコに投稿している意味はなくなります。

 

あくまで両方投稿している私の意見です。

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多くのクリエイターが流出してるし、

今の方針じゃ巻き返すのは難しいだろうな

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ニコニコは「レベル」とか「バッジ」とか「スタンプ」とか

あるけどなんなの?なにがしたいの?

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            う~~~ん

 

あと以前ニコニコのブロマガも使ってましたが、死ぬほど使えなかったです。テキスト書くとフォントを変えるぐらいしかできなかったですし。

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