どうも係長です。
今回はカネカの炎上問題について取り上げたいと思います。
簡単な経緯
事の発端はカネカの元社員の妻がTwitterで、夫が育休直後に転勤を命じられて、遊休も取らせて貰えず、退職に追い込まれたところから始まっております。この社員は今年1月に生まれた長女に対して育児休暇を取得。4月に会社復帰して、復帰した次の日に上司に呼ばれて転勤の辞令が出たようです。
その後元社員は退職を選ぶことにして、有休消化を願い出ましたが、会社側は一方的に退職日を指定して、元社員も渋々了承したようです。この事を妻がTwitterで「#カガクでネガイをカナエル会社」というタグをつけて経緯をつぶやいたところあっというまに拡散されました。
日経ビジネスはカネカに大して取材を行いましたが、Twitterの内容がカネカの社員かどうかわからないのでコメントできないとして、事実かどうか肯定か否定もしませんでした。その後、休日であったにも関わらずカネカのワークライフバランスのページは削除されました。カネカはリニューアルで当該ページを削除したと回答しています。すっごく中途半端な時期に削除しますね~。
その後社長から社員に本炎上に関するメールが外部に漏れたり、弁護士に見解を求めたところ対応問題がなかった旨をウェブサイトに掲載し、どんどんと炎上に対する燃料となって燃え上がりました。
一方、この元社員の妻のTwitterに「夫起業の具体的な準備」があったにも関わらず、削除されるという、元々退職の意思があった上で育休を取得したのでは?という憶測が出ました。
問題点
この会社の問題点としては法律にだけ照らし合わせて見解を公表した点にあると思います。法律上で転勤の命令についてはなんら「違法性」はないと思いますが、昨今の社会情勢や機運を完全に無視した前時代的な対応と見られました。少子化の中、小さい子供がいて、住宅を購入した直後に転勤の辞令を出す「見せしめ」という構図が社会からバッシングを受ける形となりました。
共働きの社会となり、男性にも育児をさせるべきだという機運が高まる中だっただけに、パタハラ企業として非常には激しく燃え上がりました。さらには働き方改革で転勤も議論されている中で、昔からあるマイホーム購入直後に断れないことをいいことに転勤の辞令を出すということも問題視されました。
感想
私は化学系の企業にあまり明るくないために表面的なイメージしかわらないのですが、カネカはクリーンな会社という認識がありました。カガクで社会問題に対して積極的に取り組んでいるというイメージがあり、高いブランド力を持っているという認識でしたが覆りました。
カネカは社会問題に対して積極的に取り組んでいるにもかかわらず、今回の県に関してコンプライアンスで求められる「法の遵守」というギリギリのラインで物事を語るのかという失望感が生まれました。世間はもっと高い次元での対応を期待していたと思います。
BtoBの企業のため、不買運動だとかはありませんので、株価を除いて直接的な業績悪化とかはないとは思いますが、働きにくい会社というイメージが表に出てしまい採用力という点ではマイナスになりました。これは優秀な人材を雇いにくくなり、将来に向けた成長力を失った形となります。
これを契機に企業も男性の育児休暇についての対応を本格的に考える必要が出ると思います。逆に他社よりも積極的に運用することで、採用力の強化につながるという考え方もできます。
男の育児休暇も本気で取り組まないと
いろいろ言われるようになりそう
義務化はまだないだろうけど、
大企業は積極的になるだろうな
そしてお前はその育休者の
仕事を引き継ぐと・・・
もう結構してるんだよな~~
個人的には育休は全然構わないんだけど、産休・育休後にあっというまにやめていく人が結構いて、疑問に思う・・・。