オロドウ日記

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危ない会社の見分け方 決算書編

大きな会社でも倒産しそうな会社は多いです。そんな危ない会社の見分け方について書きたいと思います。今回は損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書での見分け方で、重要な部分だけお話します。

赤字が続いていている

儲かってない会社です。業種によりますが赤字続きで業績が悪化している場合非常に危険です。特に3年も赤字続きの会社はそもそも社内外のいずれかに問題があります。よっぽど体力に蓄えがあるか、パトロンや親会社の存在がない場合は危ない企業です。

負債(借金)が多い

 負債が多く自己資本比率が低い場合(特に20%以下)。

短期借入金で運転資金として利用していたり、土地や工場、機械設備などのために長期借入を行うパターンは事業を運営をしていく上では必要ですが、利息の負担が重くのしかかり、ちょっとでも躓けば倒産の危険性があります。

銀行の場合は自己資本比率が低いです。これは顧客の預金なども負債になるため負債がめっちゃ多いです。「銀行は全部危ない」っていってるとバカをみます。

純資産が少ない

純資産は単純に言うと企業の蓄えです。増資したり、稼いで利益を増やせば純資産も貯まります。できたてほやほやのベイベー会社などはこの純資産が資本金しかないため非常に危険なので、信用も低いということです。ただしバック(親会社)がいれば話しは別です。東芝は負債が多すぎて純資産がなくなっていて、いわゆる債務超過になってます。

営業キャッシュフローが赤字続き

黒字を出していても倒産するパターンがありますが、大抵は営業キャッシュフローが赤字なことが多いです。帳簿上の利益が出ていても、取引条件が悪く売掛の回収が長期に渡っており資金が枯渇しやすい状況下にあったり、貸倒れが多いパターンなどがあります。ヒエラルキー構造がしっかりと出来上がっている、建設業や通信インフラ系なんかは当てはまると思います。

貸借対照表の在庫・棚卸資産・仕掛品が多い

営業キャッシュフローに関わりますが、在庫を持つ企業で急激に在庫が増えている場合は要注意です。在庫の価値が下がると赤字として計上することがあり、大量在庫はリスクとなってキャッシュフローを悪化させます。

在庫は悪と私は思ってます。逆に在庫が少ない企業は強いです。

トヨタやパナソニックなどのキャッシュフローを重要視する会社は在庫を厳密に管理するために大規模なシステムを構築していることが多いです。

在庫は一番利益調整がしやすい部分であり、粉飾決算で在庫の調整を行うことがよくありますので要注意。

急激に成長している

急激に成長している場合は見た目は良さそうですが、危ない面もあります。白鳥のように水上は優雅ですが、水面下ではバタバタするというような感じです。

急激な成長を遂げる場合は先行投資をする必要があり、また運転資金も必要とします。

健康的な成長であれば利益を蓄えながら成長できるので、資金の心配は必要ないですが、急成長する企業はそんな時間もないため資金ショートしやすいです。

通常は投資してもらったり、銀行からの借入で賄いますが、投資先が見つからず、借入によって賄ってしまったら銀行の資金引き上げの危険もあります。

特に売上が急拡大していて、利益があまり出ていない企業は特に注意したほうが良いと思います。

 

大きい企業だからといって簡単には潰れないとは言われますが、大きな企業の場合ものすごい勢いで転落することもあります。今の某電気屋のように・・・。

気になる会社はチェックしたほうがいいかもしれません!

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