Uberってユニコーン企業じゃなかったのか?
概要
自動車配車ウェブサイト、アプリを運営するUber(ウーバー)の共同創業者でCEOのTravis Kalanick(トラビス・カラニック)氏が辞任した。これはベンチャー界隈にとって大きなニュースとなった。経緯は以下となる。
- 2017年2月Alphabet傘下の企業が自動運転技術を盗んだという主張。
- 同月元従業員がセクハラ、性差別、職業倫理に反する商習慣の実例をあげて暴露し、Uberをディスる。
- 3月、地域当局の捜査を回避するためのツールを使用していることが発覚
- 4月、UberのアプリをiPhone上から削除してもユーザー情報を書くにできるようになっていることが発覚し、AppleのCEOのティム・クックが激怒。
- 6月、インドのUberのドライバーにレイプされた女性の診断書をUberが入手し、不適切に扱ったとしてUberを提訴
- 第1四半期に7.08億ドルという巨額の赤字を計上。と同日にCFOが辞任。(Uberは赤字になったという理由で辞めてないと説明)
- 元従業員の暴露から元米司法長官に依頼して社内調査を実施。CEOカラニックを含めて助言を受け入れる方針を取るも、その直後にカラニックが休職。
- ベンチャーキャピタル数社が書簡を送りカラニックの辞任を求めた。
- カラニックは辞任に同意した。2017年6月30日時点でカラニックが兼任していたCEOとCOO、さらにはCFOがまだ見つかっておらず、CMO(最高マーケティング責任者)が不在。
カラニックCEO
そもそもUberとは?
Uberは2009年にトラビス・カラニックとギャレット・キャンプによって設立。タクシーの配車の他にも一般人が空き時間と自家用車で他人を運ぶ仕組みを構築した。この仕組がヒットし、Uberは躍進。世界中でサービスを展開しており世界75カ国、乗車回数が50億回にも及び、中国事業を除いた売上高は2016年で65億ドルです。日本でも展開を試みていたが、世界でも起こっている既存のタクシー業界からの反発や白タク行為に街頭するため法的にも障害が発生し、撤退するも、2016年に一部サービスを開始。
Uberは民泊のAirbnbなどと並び、成長しているシェアリングエコノミーで躍進した代表的な企業でユニコーン企業としても有名です。その企業価値は最新で700億ドル(7.7兆円)と算定されました。
だけれども業界の反発への対応、売上の成長が鈍化、巨額の純損失(2016年は28億ドルの純損失)、企業文化、各部門のトップが不在という大きな問題が発生。
これらの損失の中には株式報酬や不動産への投資などの損失を計上しておらず、損失を小さくみせていようと指摘もされており、Uberの胡散臭さが垣間見える。
感想
Uberの新しいビジネスモデルは私のような一般人が見ても、マーケットの成長性が見えるので今後も成長するだろうが、ここまでズタボロだとちょっとわかんなくなりました。成長中のベンチャー企業といっても売上高は数十億ドル単位なので、潰れるのも早いかもしれません。米国の特にベンチャー企業はトップへの依存度は高く、すぐに後任者が見つけるのも難しいと思います。
Uberがまた成長路線に戻すには優秀なCEOを見つけ、企業文化を改善させかつ売上も高めていく必要があります。難易度高すぎないですかね?
超成長中の企業でCEO、COO、CFOがいないって
誰もいないじゃねーか!!
ベンチャーと言っても赤字額が大きいし、
企業文化もヤバイって・・・
こりゃ僕がやるしかないね
今なら格安でやるよ~
中学生以下の英語力でなに言ってんだよ