もう一ヶ月前ぐらいになるのですが、記事にしたかったので書きました。
買収内容
9月26日にFREETEL(フリーテル)ブランドでスマートフォンの開発やMVNOを手がけるベンチャー企業のプラスワン・マーケティングがMVNOなどの通信事業を5億円で楽天に売却すると発表しました。
FREETELはMVNOでは今年3月末時点で第5位と弱小とも言えませんが中堅どころになると思います。首位はOCN、2位がIIJで3位が今回買収した楽天、4位がmineoのケイ・オプティコムその次がFREETELのプラスワン・マーケティングとなります。
プラスワン・マーケティングは今後従来の端末関連に専念するとのことです。FREETELブランドのMVNO事業はつい先日まで拡大に積極的でした。佐々木希や高田純次を起用してTVCM等を積極的に展開。今年の4月にも取扱店舗のフリーテルショップを31店舗を展開していました。
それなのになぜ楽天に売却を行ったのか。
実は大赤字だったMVNO事業
FREETELのMVNO事業は実は大赤字でした。プラスワン・マーケティングの17年3月期の売上高は100億5900万円に対して、営業損失は53億8800万円。純資産はわずか14億2700万円。MVNOを行っている通信事業は総資産18億に対して負債31億円と事業単体でみれば債務超過状態でした。
今回の買収で楽天は通信事業の負債の約31億円を負担する模様。つまり実質の買収額は36億円と見て良いと思います。
FREETELは非上場のベンチャーで去年ベンチャーキャピタルから42億円、官民ファンドから30億円出資を受けており、資本金は100億円を超えておりました。さらなる出資を受けてせっかく育てた事業を守ることができなかったのか?
真っ赤なMVNO市場
MVNO事業の市場はレッドオーシャンで採算性が低いと言われているようです。
MVNO市場は650社も存在しており、契約者の獲得が困難になってきております。MVNO事業は100万以上の契約者を有しなければ採算が取れないと言われているようです。現状でその基準をクリアしているのはOCNとIIJmioのみとなります。
MVNOは儲からない、"我慢大会"に近そうな驚愕の現状 | 経営・ビジネス | マイナビニュース
もう一つの予想外だったのが、キャリアの反撃だと思われます。キャリア自身も積極的に値引き(してるように見せてるだけ?)を展開して割安なプランを出し好調なようです。さらにはUQmobileやY!mobileなどの存在です。CMを積極的に展開したり、解約しようとする割安なサブブランドに促すようにして契約者数を伸ばしております。
これらのこともありますが携帯電話契約数に占めるMVNOはわずか5%であることから、まだまだ市場は広がりそうという見方が多数です。4位のケイ・オプティコム率いるmineoは100万回線の獲得を目指しており、ものすごい勢いでCMなどを展開しております。
だが今後更なる市場拡大を目指すにはユーザー層を広げる必要があります。その為各社は積極的に店舗を展開して案内ができる従業員を置いてサービスの充実を図ろうとしております。もともとキャリアのような過剰なサービスを外して割安な回線を求めていたのに、なんかおかしな展開になってきました。しかしながらキャリアと違い価格を上げることは性質上難しいので求められるのはスケールメリットしかありません。
今後はすでに事業として成り立っている事業者と大手が出資している会社しか生き残れないと思うので10社程度に絞られるのではと思います。
まじかよFREETELってこんなやばかったのか!
そういえばお前はサブブランドに
しなかったのか?
解約しようとしたときに促されたけど
途中で遮って電話切ったわ
かわいそう
ちなみに私はIIJmioです。
ipadの追加シム入れてもお得ですわ。