オロドウ日記

ゲーム、ビジネス、企業関連、ガジェット中心のブログ

惜しかった企業アタリ

どうも係長です。

動画を今日アップしましたが、新しい動画の事についてはまた後日詳細をお伝えします。今回は前回に引き続き、アタリについて最後に私の考えを述べたいと思います。

 

アタリショックの原因

アタリのことをいろいろ調べている内に、多くのことがわかりました。ゲハ戦争で言っているようなソフトの粗製乱造だけが原因ではありませんでした。

出発地点こそ粗製乱造かとは思いますが、そこからアタリ社の供給不足解消の為のハードの一括発注。この発注に見合うソフトの過剰な供給。市場はAtari VCSに対して過剰な期待をしました。しかしすでに浸透しきった市場により在庫を積むことになります。これにより中小のソフト会社は倒産を行った結果、返品ができず小売も大きな打撃を被り、流通が崩壊。その結果、北米市場のゲーム産業そのものが崩壊し、ゲームに対してトラウマを持つようになりました。

E.T.に対しても、尖ったゲームデザインをして、調整不足の突貫で作った結果、多くの人の期待に応えられない不遇なクソゲー、クソゲーの真祖とまで言われる伝説のゲームになりました。アタリショックの印象が強くて私は「アタリ=クソゲー」というイメージがありましたが、この会社は現在のビデオゲームの原型というべきゲームを多く出しており、名門というべき企業だと思いました。

世界的な企業の可能性

分社後もアタリ社のブランド力が高いせいか、多くの企業に求められます。大手の企業も過去のブランドを捨ててまで、アタリのブランドを使用するケースというのもあり、アタリのブランド力を知ることができました。

任天堂はアタリの失敗を教訓にテレビゲーム産業を分析して、品質の統制や流通などのマーケティングをしっかり行った結果、長期にわたりゲーム業界のトップに君臨しました。花札屋が今や時価総額6.6兆円という世界的大企業へと成長しております。アタリにもこれだけの成長の可能性があったのではないでしょうか?

ターニングポイントは?

私が思うターニングポイントは創業者のノーラン・ブッシュネルがワーナーに株を売ったところだと思います。この結果、アタリはゲームを金儲けの道具として扱ったという声が多いです。

私は金儲けというより短期的な利益を求めるようになった結果だと思います。E.T.はしっかりとマーケティングを行いターゲットを定めてゲームデザインを行っていれば、違った結果になったと思いますし、ハードも目の前の需要だけで長期的な見通しを持っていればしくじらなかったのではないでしょうか?

動画でもお伝えしましたが、アタリは品質やマーケティングの重要性をいうものを教えてくれた企業だったと思います。

 

アタリって非常に惜しかった企業だと思います

f:id:cakari:20170625144218j:plain

アタリショック以降もブランド力はあったからな。

任天堂のような企業にもなれた可能性があったと思う

f:id:cakari:20170606002140p:plain

        まーでもゲーム業界の人柱になれば

        報われるでしょう

f:id:cakari:20170616001354p:plain

あれ?、まだアタリってあったよな

 

アタリショック以降のアタリ(後編)

アタリのその後の後編となります。

 

www.cakaricho.com

 

f:id:cakari:20180203213548j:plain

 

アタリコープ

話しを戻してアタリで分割された家庭用部門ですが、コモドール64等のホームコンピュータを製作するコモドールの社長のジャック・トラミエルがコモドールを追放された後の1985年に買収します。

以前からパソコンを販売しておりましたが、後継機としてAtariSTを発売して、MIDI標準搭載ですのでミュージシャンなどに愛用されました。

復活を賭けて!Atari Lynx

そして1987年頃から米国のゲームソフトメーカーのEpyx社がHandyという携帯ゲーム機を開発しており、1989年1月に開かれたCESで公開され上々の評価を得るも、問題が発生しました。Epyx社がメインプラットフォームとしていたコモドール64が販売不振に陥ったことにより、引きずられて会社全体の売上が減少。さらにハードの開発費用も嵩みます。そのためEpyx社はアタリコープと組み生産とマーケティングを行うことで合意して生まれたのがAtari Lynxです。

結局Atari Lynxはゲームボーイのソフトラインナップに歯が立たず、自慢のカラー液晶もゲームギアの登場により、空気の存在となりました。しかも携帯ゲーム機史上最も重く、大きい事が災いして商業的に失敗となります。

最後の希望?Atari Jaguar

アタリコープ社はAtari Lynxにそうそうに見切りをつけて開発していた据え置き型ゲーム機に資源を集中させました。そのゲーム機がAtari Jaguarです。3つのチップに5つのプロセッサを搭載しためんどく・・、珍しいゲーム機。

コントローラーには3ボタンとテンキー(米国人はテンキーが好きなようだ)で構成されて、着脱可能なのだが、「ネズミが家のどこかで屁をしたら抜け落ちる」と言われ、最悪なゲームコントローラートップ10に選ばれた。カートリッジ式だが後日CD-ROMドライブも発売。

ご想像の通り売上は燦々たる結果で、日本では秋葉原やトイザらスなどの一部の店舗のみの販売で3000台のみ、米国でも15万台程度で全世界で25万台しか売れなかった誰もが認める残念なハードとなった。これ以降アタリコープはゲーム機を販売しなくなりました。

 いろいろと拡張性を持たせてるようでメガCDのようにCD-ROMドライブを搭載できたり、Jaguar VRというAtariの名作ゲームを3D化してリリースするプロジェクトもあったようですが、販売一席が不調によりプロジェクトが中止されました。

↑JaguarにCD-ROMドライブを搭載した様子。

これが現状リリースされたアタリ社最後のハードとなり、これ以降新ハードは出されておりません。

Atariブランド復活

アタリコープは1996年にHDDメーカーのITSに吸収合併され、その後アタリの知的財産権はハズブロにより買収されます。アタリの知的財産権は子会社のハズブロ・インタラクティブが持つことになりますが、このハズブロ・インタラクティブがフランスのインフォグラムに買収され、インフォグラム・インタラクティブとなります。

2001年にインフォグラム・インタラクティブがアタリ・インタラクティブを完全子会社として復活させ、アタリブランドを復活しました。そしてグループ再編を行い、地域ごとに分割してアタリ社の名前を使用して、親会社(インフォグラム・エンターテインメント(IESA))は持ち株会社となります。この結果親会社以外のほとんどのグループ企業はアタリと名乗るようになります。北米のAtari,Inc.は公開会社でしたが、再びIESAに完全子会社となっております。

結局IESAは2009年5月にIESAの名称をアタリに変更することを発表しました。ただ、米国のAtari Inc.が2013年1月に米連邦破産法11条して経営破綻。フランスのAtari S.A.から独立しております。

そして2017年にアタリが20年以上息を潜めてた、据え置き型のハードは発売すると発表しております。

www.youtube.com

クラウドファンディングによる資金調達で、アタリの往年のゲームが遊べるということですが、AAAクラスのハイエンドゲームは遊べないということです。

japanese.engadget.com

 

紆余曲折を経てやっと表舞台に出てきましたね

f:id:cakari:20170625144218j:plain

往年のゲームが遊べるということだけど

どういう感じになるんだろうな

f:id:cakari:20170514010841p:plain

これでE.T.が遊べたら我先にみんな実況するんだろうね

f:id:cakari:20170514133050p:plain

           予想が具体的すぎる

アタリショック以降のアタリ(前編)

すみません、風邪ひいて更新予定時期にかけずに若干遅くなりました。

 

www.cakaricho.com

 

今回はアタリショック以降のアタリについて書きたいと思います。動画では「消えそう」という曖昧な表現をしたのですが、そうとしか書けないなんとも微妙な感じなたのです。もう少し詳細を動画にしようとしましたが尺が足りなかったため、ざっくりと解説しました。今回はこちらを深掘りします。

 

f:id:cakari:20180129235817p:plain

アタリゲームズ

アタリ社はアタリショック以降、CEOだったレイモンド・カサールは退任、新たにジェームズ・モーガンが就任しました。モーガンはリストラなどを行い、巨大だったアタリ社の縮小させましたが、赤字続きでした。しかし、だんだんと復調の兆しが見え始めました。

ものすごい勢いで成長して崩壊した家庭用ゲーム機部門とは対照的に、業務用ゲーム機部門は勢いを保ち、安定しておりました。「テンペスト」や「クリスタルキャッスル」など代表的なゲームもあります。自社開発以外も、日本のメーカーから許諾を受けてAtariシリーズ向けソフトも製作。代表的なのがディグダグやゼビウス、ポパイなどです。特にナムコに関してはゼビウスなどたくさんのソフトを、アタリのおかげで米国で発売することができ、蜜月の関係を築いていました。ちなみにアタリの日本法人だったアタリジャパンはナムコが買収しております。

そんな中、経営的に失敗して立て直しには大きな資金を必要とする家庭用部門は1984年に分割して売却されることになりました。ワーナー本体がメディア王のルパード・マードックの買収攻勢にあっていたのも影響したと言われています。

残ったアーケード部門は「アタリゲームズ」となります。

順調な経営

1985年ナムコはアタリゲームズの40%以上の株式を購入して経営権を取得しております。この関係は社長だった中村雅哉氏が会長に退いた1990年まで続きます。

アタリゲームズは16ビットCPUを含むメイン基板とROMカートリッジで構成されるシステム1を開発して、マーブルマッドネスなどのソフトでヒットを飛ばすことになります。その後もガントレットなどのソフトも送り出すなどして順調に業績を回復させました。

再びしくじるアタリゲームズ

アタリゲームズは調子にのって、アタリゲームズ製ゲームの家庭用ゲーム移植を目指してテンゲンという会社を設立します。マーブルマッドネスなどをNESに移植しようと試みますが、米国任天堂と製造ロット数で揉めることとなります。

テンゲンはNESを解析して、独自にNES用のソフトを販売した結果、米国任天堂と訴訟沙汰になります。さらにテトリスの販売権も絡み対立は続きます。

結局任天堂に有利な条件で和解した結果、アタリゲームズ自体が傾くことになります。

再びワーナーへ

その後、ワーナーがタイム社に買収されたことによりアタリゲームズの名前がタイムワーナーインタラクティブとなりアタリの名前は一時的に消えました。

1996年にタイムワーナーはアーケード部門をピンボール大手のウィリアムス・インダストリーズに売却。このときにアタリの名前は復活しますが、7ヶ月後に分離されたミッドウェイゲームズにアタリブランドは引き継がれますが、ミッドウェイゲームズが2000年にアタリブランドの使用を停止します。

しかしそのミッドウェイゲームズが2009年に破産して、ワーナーが買収して、再びアタリゲームズの権利はワーナーの元に戻りました。

社員はどんな気持ちだったのでしょうかね?

 

回復しようとするも再び傾くところが

ある意味アタリっぽいな 

f:id:cakari:20170515231126p:plain

アーケードの開発能力は高かったっぽいよな

f:id:cakari:20170606002140p:plain

        次回はあの迷ゲーム機を作った方をやるよ

f:id:cakari:20170616001354p:plain

それは期待なのか絶望なのかどっちなんだ?

580億円パクられてコインチェック逝く?

アタリを書こうとしたのですが、衝撃のニュースが舞い込んだので、急遽変更しました。

 仮想通貨不正流出

仮想通貨取引所の大手のコインチェックで大規模な不正アクセスにより顧客の仮想通貨NEM(ネム)が不正に外部へ送金された。異常を検知したのは26日11時25分。12時7分にNEMの入金が停止、その後日本円を含む全ての通過の取り扱いで出金停止となり、ビットコイン以外の仮想通貨の売買をストップした。

www.nikkei.com

不正送金されたのは5.23億NEMで異常検知の時点での換算で約580億円ともなる。2014年に当時世界最大の仮想通貨取引所だったマウント・ゴックスが抜き取られた金額を抜き過去最高となった。

利用再開の見通しは立っていないようだ。コインチェックは金融庁と警視庁へ報告して、NEM財団やNEMを取り扱う国内外の取引所と連携して、送信されたNEMの追跡および倍々停止を要請。NEM財団はハードフォークやロールバックでの救済はできないと説明。

コインチェックは26日の23時30分に記者会見を開きました。おおよその内容としては現在調査中が多く保障がするのかどうか、できるのかどうかがわからないといった状況です。

コインチェックとは?

コインチェックは2012年にレジュプレス株式会社として設立。2014年8月にビットコイン取引所サービスを開始。その後取り扱い通貨を拡充して人気となり、ザイフやビットフライヤーなどと並ぶ国内大手の仮想取引所の一つとなった。2017年12月からタレントの出川哲朗を起用したテレビCMが話題となり勢いがあった会社です。預かり資産は数千億円規模とも言われております。

b2s.hatenablog.com

仮想通貨交換業者としての登録はされておらず、みなし業者となっております。扱う通貨の多さから承認がなかなか下りないというような状況のようです。

恐らくですが、上場を目指していたのだと思います。コインチェックの役員ページを見るとCFOとして東証一部上場、IR経験者の公認会計士を据え置いているところから、そのビジョンが見えます。

株式の大半は代表取締役社長の和田が持っているとのことですが、会見中の質問として「数字の公開はほかの株主に相談する必要がある」ということから、社内以外で株主がいるようです。恐らくはファンドなどが出資をしていると見られます。

しかし資本金は9200万円と金融関連に関してはかなり資本金が薄い気がします。

corporate.coincheck.com

仮想通貨のセキュリティー

仮想通貨のセキュリティーは以前より問題視されておりました。私も詳しいことはわかりませんが、銀行の場合は別のネットワークを使用しており、さらにセキュリティーに対しては桁違いに予算をつぎ込んだシステムとなっております。これに対して、仮想通貨はインターネットと同じネットワーク上にしており、預かり資産に対してセキュリティ予算が少なく、ハッカー達の標的となると懸念されておりました。

コインチェックにおけるNEMはホットウォレット(ネットワークに接続されたウォレット)に全て保管されており、技術的な問題によりコールドウォレット(インターネットから物理的に隔離したウォレット)にされていなかった。実はコインチェックの取引所の安全性についてはコールドウォレットにより安全に管理しているとうたわれている。

f:id:cakari:20180127180615j:plain

仮想通貨の取引時に複数の署名を必要とするマルチシグという技術も未実装だったとのこと。

コインチェックはセキュリティは最優先でやっていて、低かったから狙われたという認識はないと語っている。しかしマルチシグへの対応は準備に至れていなかったことや、コールドウォレットへの対応できていなかった事実などもあり、「低くなかったか?」と言われれば疑問に思う。経営上優先していたと言っているが、仮想通貨取扱が他社に比べれば断然に多い状況となっており、CMなど積極的に行っていたことから、拡大路線を突き進んでいた。それに対して、セキュリティ機能の実装に至らなかった、セキュリティは甘くなかったといういいわけは通用しないのではないでしょうか?

toyokeizai.net

仮想通貨のセキュリティが破られていたわけではないが、仮想通貨の価格がショック安となり、先日の暴落からの回復に水を差す形となっている。

 

数千億円の資産を預けられてる会社なのここ?

f:id:cakari:20170503114014p:plain

取り返すと言っているが、難しいんじゃないか?

事業を継続したいと言っているがこれじゃ顧客も戻らんだろ

f:id:cakari:20170505135224p:plain

去年はあんなに勢いがあったのに、

今年の仮想通貨はどうなるんだろうな

f:id:cakari:20170515231126p:plain

 

ブッシュネルはなぜアタリを売却したのか?

ようやく動画をアップすることができました。お待たせして申し訳ございません。

youtu.be

今回からちょっとサムネをこさえてみました。評判がよければこのまま継続していこうと思います。

今回の補足としてアタリのいざこざについて補足させていただきます。

 

ブッシュネルはなぜアタリを売却した?

若干ふわっとお伝えしましたが、ブッシュネルはAtari VCSを発売するにあたり資金不足に悩まされました。しかし当時はゲームというのは概ね酒場においてあるピンボールなどでした。1930~1940年代にかけてピンボールゲームはギャンブルの要素があり、違法なピンボールゲームが出てきて、そこにはマフィアが関わっておりました。ビデオゲーム黎明期もマフィアが関わっているのではないかと疑われました。ブッシュネルは投資家にマフィアの関わりがないことを証明しようとしましたが、投資家には不安定な要素があるビデオゲームには理解が得られませんでした。

エンジェルだったワーナー

その中で関心を持っていたのが、ワーナーコミュニーションズ(WCI)社でした。エンターテインメントの分野で業界をリードしたWCI社はアタリ社のビデオゲームの技術を欲して出資を申し出たようです。1974年にWCI社はアタリ社の株の半分以上を取得しました。そしてWCIはアタリへの経営参画を認めてもらいました。WCIは2800万ドルを出資し、内1500万ドル(約45億円)はブッシュネルの懐にいきました。ブッシュネルはアタリを創業してわずか3年で億万長者となりました。

しかしブッシュネルはWCI社ともめることになります。ブッシュネルは会長としてアタリにはいましたが1978年の経営者会議でブッシュネルとWCIのジラードと意見の対立が生まれました。議題はVCSの扱いについて。当時、VCSは売れておらず在庫を抱えていた状況。打開策としてブッシュネルは本体価格の引き下げという意見であったが、ジラードは品質が保てないとして反対していました。ブッシュネルはジラードらを抜きにして経営者会議を始めたがためにジラードらは怒り、ブッシュネルを解任しました。そして外部から招聘していたカサール氏が最高経営責任者に就任しました。

カサールの時代

カサールはゲームに関心を持たず、利益を生み出すモノとしてしか注目していませんでした。規則で縛るようになり、WCI側は家庭用部門に力を入れていたために、利益を生み出していたにも関わらず、アーケード部門の冷遇を始めました。例えば予算削減や新作の本数を減らしたり、チラシが白黒になり、アイディアを没にしたりなどです。これらがアタリが下降していたった遠因と考えています。

カサールの唯一の功績がインベーダーをVCSにもってきたことが唯一といってよいと思います。だけれども急激な業績悪化により1983年に解任させられています。

アタリの売却について

ブッシュネルは後日あの売却は失敗だったと語っており、あと2週間で資金調達ができたと語っております。もしこの買収がなければ、アタリ社はどうなっていたかというifストーリーを考えると面白いかもしれません。もしかしたら今の任天堂は存在していなかったかも。

 

わずか3年で数十億円てに入るって夢があっていいな

f:id:cakari:20171113214753j:plain



だけれどもブッシュネルは

WCIへの売却は後悔しているようだな

f:id:cakari:20170514010841p:plain

これだけのお金を手に入ればあとは関係なくね?

遊んで暮らせばいいじゃん

f:id:cakari:20170611124448p:plain

       そういう人に大金は舞い込まんぞ

 

面白ければブックマークボタンのクリックをお願いします!

 

 

はれのひ 想像以上にやばかった

動画はもうすぐで上がりそうです。

今回は晴れ着問題で話題になった、はれのひについてです。先日ブログに書きましたが、結構情報が増えてきたので、再度ブログで取り上げました。

↓前回

 

www.cakaricho.com

 

  

f:id:cakari:20180115212219p:plain

財務状況

まず財務状況ですが、求人サイトなどの外部には資本金1000万円と公表しておりましたが、登記簿謄本では資本金は150万円と激しい乖離があったようです。また平成28年9月期の売上を4.8億円と公表しておりますが、実際は3.8億円と2割以上の水増しがあったようです。負債総額は6.1億円、金融債務が4億円となっております。この情報を見る限り、金融機関には水増しをした情報を伝えていたのではないかと思います。この平成28年時点では3.2億円の債務超過に陥っているようです。おそらくは平成29年はもっと債務超過に陥っているでしょう・・・。

headlines.yahoo.co.jp

去年5回の是正勧告

突然休業かと思っていたが、その兆候はあったようです。去年の8月~12月に計5回労働基準監督署から是正勧告を受けていたようです。去年から賃金未払いの訴えがあり、さらには去年の成人式の際にも業者への支払いが滞っていたとのことです。

労基署は成人式の時期に売上が伸びるので、1月になれば収入が見込めると説明して回避していたようですが、労基署は何勧告したんでしょうね?

www.nikkei.com

柏店閉鎖するからつくば店へ行け

はれのひは千葉県柏市の支店で約30万円で契約した客に対して、柏店は閉鎖して茨城県のつくば店と統合した。という書面を送って、当日つくば店にきてくれという旨を連絡。客はもちろん遠いのでキャンセルしたいと申し出るが、返金を拒んだようです。はれのひは「決まりなのでできません」とキャンセルを拒否。この人はその後は特例返金されたようです。

toyokeizai.net

被害額は1.8億円

被害件数は560件。契約金額で被害額は1億絵8000万円にのぼる模様です。預けた着物もかえっていないということですので、被害額はもっと大きいものと思われます。

www.sankei.com

はれのひとは

平成23年に創業しており、当初はシーン・コンサルティング株式会社というブライダルや振り袖の販売店の経営コンサルティングを主軸にしており、コンサルティングの評判はよかったようです。

平成25年くらいか事業を拡大して、店舗運営もすることに。平成28年ぐらいまでは店舗を拡大させて、順調そうに見せていましたが、28年9月期に大幅な修正損を計上して、銀行から融資を中止させられるなどの問題になったようです。そして、テナント料の滞納により柏市の店舗は閉鎖になったとのこと。

ここの社長は篠崎洋一郎社長(55)となります。上昇志向が強く、事業を拡大するも計画性のなさもあり、業績が悪化すると資金繰りが一気に厳しくなり、上記のような様々な問題が出ていたようです。

Facebookに中国でのアップデート情報があるということもありましたが、ガセの可能性が高いようです。

www.mag2.com

感想

計画性のなさの為に様々な関係者に迷惑をかけて、代表者は逃亡という、怒りを通り越してあきれる会社です。この社長にはなんとしても社会的制裁を与えてほしいと心より願っております。

また、ほかの人から「しくじり企業のネタが増えましたね」と言われましたが、この企業に関しては「しくじり企業」という枠にすべきではないと思っております。全容がわからないとなんとも言えませんが、この企業はただの犯罪組織だと思っています。

まあ、ネタにはなりましたが、早く事件の解決を願うばかりです。

 

この企業、調べてみると想像以上にやばいぞ・・・

f:id:cakari:20170503114014p:plain

早く事件が解決してほしいぜ

ところでお前さ

f:id:cakari:20170505135224p:plain

 

            盛大に海外逃亡情報に引っかかったよな

f:id:cakari:20170515233101p:plain

 だ、断定してないし

 

振り袖業者「はれのひ」夜逃げで甚大な被害!

今年一発目から悲しいニュースが出ましたね・・・。被害者の方は本当にかわいそうです。

f:id:cakari:20180109003221j:plain

概要

成人の日の1月8日に多くの新成人が予約金を支払って、振り袖販売やレンタルを行っていた業者の「はれのひ(harenohi)」が行方不明になったと話題になりました。

成人の日だからやらかしたツイートが大量に出回ると思いきやトレンドには「計画倒産」という文字が上がってきました。

振り袖を購入して着付け会場の近隣のホテルに直接届けて、着付けをしてもらい成人式に向かう予定でしたが、ものが届きませんでした。二日前に電話をした際には「心配しなくても大丈夫です」と電話応対したそうです。一つの市で60人~80人ほどの被害が出たようです。

matome.naver.jp

はれのひとは?

はれのひ株式会社は横浜市に本社を構える成人式用の振り袖販売、レンタル、写真撮影、着付けなどを手がけている企業。2008年創業、2012年7月に直営店をオープンさせており、全国に6店舗あるとのこと。

資本金は1000万円で売上は去年4.8億円で従業員49名。新卒を大量採用しようとしているようです。

電話はすでにつながらず、サイトも死んでいおり、インスタのアカウントもなくなっている模様。

業界を挙げて対処

一生に一度である成人式に対して、美容院など業界ではSNSなどを通じて、受け入れ可能な人数を呼びかけて応じている。しかしながらやはり諦めてそのまま帰る新成人もいたようです・・・。はれのひ福岡天神の店舗だけは連絡がいってなかったのかわかりませんが、運営を続けていたようです。レンタルした着物を替えそうとしたところ、「着物は返す必要はなく、そのまま帰っていい」と顧客に言ったみたいです。

www.asahi.com

福岡天神支店は取り付け騒ぎのごとく、取材のマスコミであふれかえっていて、店長の判断で店を実施しており、給与が払われる見込みもないが、ボランティア状態でやっているとの事です。今年から社長と連絡が取れないという状況。

真偽は不明ですが、数ヶ月給料も出ていない状況だったようです。

被害額

予約金や預けていた振り袖の持ち逃げなど、一人25万円と仮定した場合

25万円×50人(1店舗あたりの被害者数)×5店舗=6250万円

これらの数字は全て仮定となりますので正確性は皆無ですが、規模感はわかると思います。各情報から少なめに見積もったので、実際はもっと大きいかもしれません。

個人的な意見

新年早々胸くそ悪いニュースですね。金額的被害はもちろんのこと一生に一度の晴れ舞台に取り返しのつかないことをしくさりましたね。警察に被害届けも出ているようですが、おそらくはきれいに解決は難しいかと・・・。予約金を含めて数千万円で、預かった着物もないということは窃盗罪に当たり、刑事罰になりますので、社長はおそらく海外にでも逃げた可能性が・・・。

これらはネット情報が多いので、もう少し詳細情報が出たら再度ブログで書くかもしれません。

それにしてもてるみくらぶの破産事件に似ている部分が多いですね。

 

www.cakaricho.com

 折角の成人式の日に倒産、夜逃げなんて

クソ過ぎるだろ!!

f:id:cakari:20170521003004j:plain

来年の予約をしている人も

いるみたいだからな・・・

お金が返ってくることを切に願うわ

f:id:cakari:20170505135224p:plain

 

1月9日20時20分更新

実際は資本金は150万円とのこと。

 

書初め 2018(去年の感謝と今年の目標と具体的な動き)

あけましておめでとうございます!係長です。

 

f:id:cakari:20180101152822j:plain

昨年の感謝

昨年はいろいろとお世話になりました。動画投稿をし始めて今月で丸5年が経ちますが去年が一番飛躍した年でした。ニコニコでは10倍以上のフォロワーを増やし、Youtubeでは去年20にも満たなかったチャンネル登録者数が現在では16300人と本当に嬉しい限りでした。それと連動してブログのPVも飛躍的に伸びました!当初は1記事数百程度でしたのに現在ではブログ全体のアクセス数は毎日2000ほどに伸びております。

もちろん他の人気YouTuberに比べればまだまだ、大したことないことかもしれませんが、数年間動画を投稿していた人間に取ってみますと「信じられない!」の一言です。

今年の目標

今年の目標としてはニコニコ動画では

  • ニコニコのフォロワー数を1.5万人
  • Youtubeのチャンネル登録者数を5万人

にしたいと思います。

目標数字の理由

ニコニコ動画の伸び率が低いのではと思うのですが、ニコニコではありがたいことに歴史カテゴリランキングに毎回上位に入っておりますので、皆さんに認知はされた上でのフォロワー数です。なので、今後はそこまで伸びないのではと思ってこの目標にしました。要は伸び代が少ないと思っているのです。なのでしくじり企業のアップと生配信は定期的に行うつもりではございます。

逆にYoutubeに関してはまだまだ伸び代があると思います。チャンネル登録者数は定期的に増えてきていますし、まだまだ認知してくださっている人は少ないのではとおもみます。直近のチャンネル登録者数の流入を考えるとこれぐらいを目標にせなあかんと思っております。

今後の動画とかの話し

今後の動画についてですが生放送でもお伝えしましたが、今年もニコニコとYouTube両方にしくじり企業シリーズを投稿する予定です。しくじり企業も本編の他に以前から構想してました、大型企業ではない情報が少ない企業をピックアップした動画を出す予定です。これであれば皆さんのリクエストで実現可能ものも増えると思います。あと動画数を増やせる。(小声)

あとはガジェット系の動画も不定期に出したいと思います。ゲーム系の動画は基本今のチャンネルでのアップはしないようにします。ゲーム系の動画を出すのであればサブチャンネルを作ります。

動画とは別枠で生配信も月1での実施を心がけます!その時には動画やブログでは切り込みづらい部分等を語ろうかと思います。

今年は来年以上に飛躍の年にするために無理しない程度に頑張りますので応援の程お願いします!

 

   今年1年動画・ブログともによろしくおねがいします!

 

f:id:cakari:20180101154202p:plain

 

             んで今年の願いはなんてした?

f:id:cakari:20171018223633p:plain

そりゃー炎上しないようにだよ

ライブドアとはなんだったのか

ライブドア関連のブログ最後になります。

前回の↓

 www.cakaricho.com

 

 ライブドアの結果

ここでライブドアがやってきたことのまとめをしたいと思います。

  • ポータルサイトの運営→✕目標の広告収入が5億円に一度もならなかった
  • 球団買収→△球団立ち上げに失敗したが、広告効果はあった
  • ニッポン放送株取得→△損にはならず、出資を引き出せたが、目的は果たせなかった
  • ホリエモン選挙→✕敗北
  • ソニーの買収→✕強制捜査で打ち切り

結局のところライブドアは様々なことをやってきましたが、最後まで完全な勝利はありませんでした。まあ、小さな勝利はありましたが記載するような大きなことではありませんでした。実質勝利というようなこともありましたが、求めていた結果とは異なる形になっております。

ではなぜライブドアは8000億、9000億円というような時価総額まで持っていくことができたのか。一つは株式交換によるM&Aというより資本を増やしたのが要因です。M&Aは新たに発行する株式であれば、基本的には増資と同じ効果があります。更にはMSCBなど株の希薄化につながるようなものを何度も繰り返しました。更には粉飾や自己株売却などで成長を見せて、株価増大へとつなげました。

これらを手法を鑑みると、株主への還元はないのではと思います。確かに時価総額は急激に増大しておりますが、株式交換によるM&Aなので既存の株価へ影響はありませんので株価は上がっておりません。そこで粉飾決算でM&A効果や既存の事業がうまくいっているという成長曲線を描いて、株価を上げたに過ぎなかったのです。

虚業だったのか?

宮内はメディアにライブドアを「虚業」だったと書かれているのが非常に悔しかったようです。私の動画でもライブドアは詐欺会社、なんにも作っていない会社というようなコメントを多くいただきました。私は企業が必ず何かを生み出さないといけないとは思いません。実際に何かを生み出した企業で成功した会社というと現在ではかなり少なくなっています。なにかを生み出さなければ詐欺会社というのであれば、現在の金融、投資家に関して全否定をすることになります。

資本をうまく循環させて利益を生むというのも立派な仕事だと思います。

しかし粉飾オメーはだめだ。粉飾をして成長しているように見せかけて、株価を上げる形を取っておりました。私は動画に作るにあたりライブドア関連の動画をいくつか見ましたが、堀江自身、「多少の粉飾をすべきだ」という映像を見ました。私はそう思いません。現状のあるがままに報告をしなければ株主の投資判断を誤るし、トラブルの原因になります。

実刑判決は厳しいのでは?

動画のコメントや堀江自身も、今回の粉飾額を見れば、実刑判決は厳しいのではというのがありました。多少の粉飾はすべきという堀江が講義している動画をみかけましたが、そもそも粉飾は違法です。多少の粉飾は・・・と言う人がいますが、じゃあどこまでOKなのかといういのと、段々と金額が大きくなり、自分を正当化して泥沼に陥ります。

そもそも過去の粉飾に対して、実刑判決が出るケースが少ないのが問題です。日本は粉飾に対しての処罰が甘い気がして、やったもん勝ちという感じがあるのが嫌です・・・。

でもじゃあ、ライブドアだけここまで刑が重くなったのかという疑問が残ります。私の勝手な考えですが、特捜部が政界の大型汚職事件がなくなって、経済犯罪に目を向けた点、政財界の重鎮たち、フジテレビに喧嘩を売ったことなどが挙げられます。ようはやり過ぎで目立ちすぎて、周りに喧嘩を売ったのが要因ではないでしょうか?

私の堀江貴文への評価

今回ライブドア事件をしくじり企業として取り上げることにして、本を4冊ほど読みましたが、堀江貴文は経営者としての評価は低いです。初期のオン・ザ・エッヂに関してはITバブルの時流に乗って成長してきました。その後は様々なM&Aや増資、株式100分割や粉飾で企業を大きくしましたが、それらは担当者が優秀であったから可能だったのだと思います。

堀江貴文自身は自ら広告塔としてメディアに露出しております。もしこれらの粉飾や自己株式売却の判断をしなったのであれば、堀江貴文はただの客寄せパンダといえると思います。本当に周りが勝手に判断してやったのであれば、社長として社内を統率できなかったという事実になります。経営者としての我慢がなかったのもマイナス点です。事業を行う会社の社長としての手腕は疑問視されます。

ただ、先見の明があって、アイディアが豊富。人脈、知名度、頭の回転の速さという点を考えると、経営者というよりプロデュース業のほうがあっているのではと思います。

ライブドアのしくじった要因は?

私が思うライブドアのしくじった要因は会社の規模を急激に広げすぎたことにあると思います。わずか数年で時価総額を100倍近くに持っていき、いくつもの巨大な会社に対して買収を仕掛けていきました。その間本来行うべきだった内部の統制などをすっ飛ばして行き、社内の気持ちがバラバラになったのではないでしょうか?なので強制捜査からあっという間に解散に追い込まれたでは?と思います。

急激に成長している局面で社長が、メディアへの露出が多く、選挙へ出馬するということは社長業を減らすということで、これは会社にとって大きくマイナスだと思います。

これらのことを考えますとライブドアの解散というのはなるべくして起きた事案だったのではないでしょうか?

 

これらをまとめると、ライブドア事件っ

てなるべくして起きたって感じだな

f:id:cakari:20171113214905j:plain

社長はタレント化していると社内で言われて、

選挙出馬なんかしたら、社内は確かに冷めるな

f:id:cakari:20170514010841p:plain

そういえば会長ながら

アニメ会社で仕事したやついたよね

f:id:cakari:20170514133050p:plain

            もしかして、かわかm・・・

監査人視点のライブドア

動画あげたで~。


【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter14 ~ライブドア~後半

今回は以前のリーマンブラザーズより非常に大変でした。理由としては子会社や、M&Aで社名がごちゃごちゃして、かつスキームも複雑で資料を見るのが大変でした。私が資本取引について若干知識が薄いというのもあったのですが。まだまだ勉強不足だということを痛感させられました。

 

 

監査人とは

今回はライブドアの補足として、監査を行った公認会計士の本を参考に、監査人から見た視点のライブドアを書きたいと思います。ちになみに監査人というのは財務書類などの内容が適切かどうか監査を行う人で公認会計士が行います。様々な視点で適切かどうかを判断して、最終的に「問題ない」とサインをいたします。このサインは超重要です。このサインをするということは「この財務内容で問題ないと責任を持って示します」ということ。例えば、これに不備や不正があれば、経営者への追求はもちろん、監査人も責任を負う必要があります。かつて東芝が2017年3月期の決算で監査を担当するPwCあらた監査法人は適正とせず、限定付き適正ということにした。監査法人も適正とサインをしないということは顧客を失う可能性があります。なので目をつぶって適正といってしまうケースもあります。そのほかにも、適正と報告できなければ財務報告できないわけですから、最悪上場停止になる可能性もあり、その場合株主から損害賠償を受ける可能性もあります。ということで監査人て結論から言いますとくっそめんどくさいの一言です。

ライブドアの監査人

ライブドアの監査法人は港陽監査法人という監査法人です。監査法人としては中小に当たる企業です。ライブドアのような子会社をたくさん持ったり、規模が大きい監査法人は通常大手の監査法人を行います。監査というのは非常に手間暇がかかったり、ネットワークや知識の集約が重要となるため、大手というのが通常です。なぜライブドアの監査を港陽監査法人が務めることになったかといいますと、宮内がライブドアの上場準備に入ることになり、そのとき会計監査を決めるにあたり、税理士仲間の小林氏が代表社員(監査法人の社員というのは偉い人のことです)を務めていた港陽監査法人に依頼しました。小林氏は途中で港陽監査法人を離れております。

途中からは監査人の担当者が変わり多くの意見を言うことが言いましたが、2004年9月期という過去の決算で指摘され逮捕につながりました。港陽監査法人はライブドアへの依存度はもちろん高く、当時は中堅の監査法人だから起きたというような話も出たが、港陽監査法人のライブドアグループ全体の監査報酬は14%ほどに過ぎなかったようです。ただ一般的に中堅の監査法人は指摘が甘いというのはよく言われております。

監査人から見たライブドア

監査人から見たライブドアへの反応は結構意外でした。ライブドアは外資系に似たところがあって、余剰人員をもっておらず、常にスケジュールはタイト。監査のための資料を要求してもなかなかもらえないというような不満はあったようだが、それらは仕方がないという印象でした。かつ若くて危なっかしいが、根は純粋と見ていたようです。

監査人から見た堀江貴文

監査人から見た堀江社長は世間の印象とは違うようでした。ライブドアは堀江のワンマン社長という認識でもないようで、堀江氏が発言したことに対して、ほかの取締役が反対したり、互いの意見をぶつけるといったこともあったようです。実際にフジテレビとの仲直りもほかの取締役が意義を唱えたからです。

監査人は堀江に対して聖域化していた宮内のファイナンスをきちんと牽制を利かせてほしいと依頼すれば快諾してくれ、さらに面倒な要求、例えば「管理部門の人員をもっと増やしてほしい」といえば快諾してくれてすぐに自身のブログや媒体を通じて募集をかける動きの速さ。堀江は監査人に対して、「些細なことも直接聞かせてくれ」と依頼してきており、「すぐに対応するから、いつでもメールください」とまで行ってきており、概ね悪くない印象だったようだ。ただ、堀江に対しての金儲けに対する倫理観は疑問を呈したようだ。

監査人から見た宮内亮治

逆にCFOだった宮内に対してはすこぶる印象が悪い。というより敵視していると言っていいです。宮内は粉飾や株式売却のスキームを実行した主犯格です。宮内は粉飾では嘘の取引をでっち上げるために偽の契約書や口裏合わせまで行っていたようで、監査人からしたらしてやられたというような感じだった模様。監査人が宮内に急激な謎の売り上げに対して質問すれば、「あのスタッフうるさいからメンバーから外してくれ」と言った。以前の監査人はこの宮内氏の依頼にも対応してしまったこともあり、強気な態度で迫っていた。会計処理に宮内氏に迫った時も宮内は「そんなことを言うと港陽は大変なことになるよ」などと言われたようです。

監査人は気づかなかったのか?

監査人から見たライブドアの全体像はこんな形だったようです。参考にした資料の監査人はライブドアの監査を2005年4月だったので、粉飾に関与はしていなかったが、粉飾の痕跡は残っていたようで、しっかりとライブドアを更生させることができなかったのを悔やんでいるのを感じた。監査の限界というのもあり、通常の取引、特にものが発生しないサービスなどの取引に関しては契約書などの証憑と入出金の痕跡を探して問題がなければなにもいえない問題もあるので、監査人に全面的に押しつけるのもどうかと思いますが・・・。

監査人もなかなか難しいよな、適正とするか

株主から訴えられるのを覚悟して仕事を断るかなんて

f:id:cakari:20170515231126p:plain

そうい言いつつおまえだったらどうするんだ?

f:id:cakari:20170616001354p:plain

 

        うちの家計は代々「長いものには

        巻かれろ」という家訓が・・・

f:id:cakari:20170505135230p:plain

おまえ、ご先祖様にジャンピング土下座してこい

 

「断る」と言いたいが、実際になってみないとわかんないな。

 

フォローする