ライブドア関連のブログ最後になります。
前回の↓
ライブドアの結果
ここでライブドアがやってきたことのまとめをしたいと思います。
- ポータルサイトの運営→✕目標の広告収入が5億円に一度もならなかった
- 球団買収→△球団立ち上げに失敗したが、広告効果はあった
- ニッポン放送株取得→△損にはならず、出資を引き出せたが、目的は果たせなかった
- ホリエモン選挙→✕敗北
- ソニーの買収→✕強制捜査で打ち切り
結局のところライブドアは様々なことをやってきましたが、最後まで完全な勝利はありませんでした。まあ、小さな勝利はありましたが記載するような大きなことではありませんでした。実質勝利というようなこともありましたが、求めていた結果とは異なる形になっております。
ではなぜライブドアは8000億、9000億円というような時価総額まで持っていくことができたのか。一つは株式交換によるM&Aというより資本を増やしたのが要因です。M&Aは新たに発行する株式であれば、基本的には増資と同じ効果があります。更にはMSCBなど株の希薄化につながるようなものを何度も繰り返しました。更には粉飾や自己株売却などで成長を見せて、株価増大へとつなげました。
これらを手法を鑑みると、株主への還元はないのではと思います。確かに時価総額は急激に増大しておりますが、株式交換によるM&Aなので既存の株価へ影響はありませんので株価は上がっておりません。そこで粉飾決算でM&A効果や既存の事業がうまくいっているという成長曲線を描いて、株価を上げたに過ぎなかったのです。
虚業だったのか?
宮内はメディアにライブドアを「虚業」だったと書かれているのが非常に悔しかったようです。私の動画でもライブドアは詐欺会社、なんにも作っていない会社というようなコメントを多くいただきました。私は企業が必ず何かを生み出さないといけないとは思いません。実際に何かを生み出した企業で成功した会社というと現在ではかなり少なくなっています。なにかを生み出さなければ詐欺会社というのであれば、現在の金融、投資家に関して全否定をすることになります。
資本をうまく循環させて利益を生むというのも立派な仕事だと思います。
しかし粉飾オメーはだめだ。粉飾をして成長しているように見せかけて、株価を上げる形を取っておりました。私は動画に作るにあたりライブドア関連の動画をいくつか見ましたが、堀江自身、「多少の粉飾をすべきだ」という映像を見ました。私はそう思いません。現状のあるがままに報告をしなければ株主の投資判断を誤るし、トラブルの原因になります。
実刑判決は厳しいのでは?
動画のコメントや堀江自身も、今回の粉飾額を見れば、実刑判決は厳しいのではというのがありました。多少の粉飾はすべきという堀江が講義している動画をみかけましたが、そもそも粉飾は違法です。多少の粉飾は・・・と言う人がいますが、じゃあどこまでOKなのかといういのと、段々と金額が大きくなり、自分を正当化して泥沼に陥ります。
そもそも過去の粉飾に対して、実刑判決が出るケースが少ないのが問題です。日本は粉飾に対しての処罰が甘い気がして、やったもん勝ちという感じがあるのが嫌です・・・。
でもじゃあ、ライブドアだけここまで刑が重くなったのかという疑問が残ります。私の勝手な考えですが、特捜部が政界の大型汚職事件がなくなって、経済犯罪に目を向けた点、政財界の重鎮たち、フジテレビに喧嘩を売ったことなどが挙げられます。ようはやり過ぎで目立ちすぎて、周りに喧嘩を売ったのが要因ではないでしょうか?
私の堀江貴文への評価
今回ライブドア事件をしくじり企業として取り上げることにして、本を4冊ほど読みましたが、堀江貴文は経営者としての評価は低いです。初期のオン・ザ・エッヂに関してはITバブルの時流に乗って成長してきました。その後は様々なM&Aや増資、株式100分割や粉飾で企業を大きくしましたが、それらは担当者が優秀であったから可能だったのだと思います。
堀江貴文自身は自ら広告塔としてメディアに露出しております。もしこれらの粉飾や自己株式売却の判断をしなったのであれば、堀江貴文はただの客寄せパンダといえると思います。本当に周りが勝手に判断してやったのであれば、社長として社内を統率できなかったという事実になります。経営者としての我慢がなかったのもマイナス点です。事業を行う会社の社長としての手腕は疑問視されます。
ただ、先見の明があって、アイディアが豊富。人脈、知名度、頭の回転の速さという点を考えると、経営者というよりプロデュース業のほうがあっているのではと思います。
ライブドアのしくじった要因は?
私が思うライブドアのしくじった要因は会社の規模を急激に広げすぎたことにあると思います。わずか数年で時価総額を100倍近くに持っていき、いくつもの巨大な会社に対して買収を仕掛けていきました。その間本来行うべきだった内部の統制などをすっ飛ばして行き、社内の気持ちがバラバラになったのではないでしょうか?なので強制捜査からあっという間に解散に追い込まれたでは?と思います。
急激に成長している局面で社長が、メディアへの露出が多く、選挙へ出馬するということは社長業を減らすということで、これは会社にとって大きくマイナスだと思います。
これらのことを考えますとライブドアの解散というのはなるべくして起きた事案だったのではないでしょうか?
これらをまとめると、ライブドア事件っ
てなるべくして起きたって感じだな
社長はタレント化していると社内で言われて、
選挙出馬なんかしたら、社内は確かに冷めるな
そういえば会長ながら
アニメ会社で仕事したやついたよね
もしかして、かわかm・・・