オロドウ日記

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粉飾だらけのカネボウ

動画をアップしました。今回はカネボウです。

 

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紡績業で一時期栄華を極めたカネボウ。しかしながら60年代後半以降のカネボウは凋落の一途をたどりました。その中で象徴的なのが粉飾決算です。

押し込み販売

 

代表的なのが押し込み販売です。日本国内では連結決算が主流になる2000年以前は横行していたと聞いております。化粧品販売では押し込み販売が多かったといいます。

カネボウの押し込み販売の手法は決算期末に目標としていた利益に満たない場合に、メーカーが専門店主に買ってくださいと頼み込みます。期末の販売攻勢というのは特段珍しいものではないのですが、以前のカネボウは常軌を逸していたといわれております。

3月末に担当者の営業マンが訪れ、「あと100万円」お願いしますと頼み込んできます。中間決算期末の9月には課長「もう200万円」頼みます。次は部長クラスには「あと500万円」と金額がつりあがります。2003年末には1200万円程の在庫受け入れの依頼があった店舗もあるということです。

受け入れたあとはどうするかというとメーカーに返品します。このスキームの中には特段信頼を構築という曖昧なものを抜かせば専門店側にはメリットがありません。長年の慣行によるものが大きいのだと思いますが、むしろ厄介ごとに巻き込まれる可能性のほうが高いです。なぜ専門店は押し込み販売を受け入れたのでしょうか?

専門店が仕入れを行う際に、通常の消費とは別に「添付品」と証するう商品をカネボウから営業担当が持ってきてくれるそうです。添付品は有効期限切れが迫った商品でとても売り物にならない商品です。これらを前期の押し込まれた商品と一緒に返品する際にカネボウは有償で引き取ってくれるというスキームだったようです。100万の仕入れであれば5%、500万であれば15%程度の添付品がもらえたそうです。

こういうからくりがあったんですね・・・。現在でもあるのかな?

資産の過大計上

 

カネボウは資産を評価できるものは可能な限り利益として計上して、費用に後に回せるものは可能な限り繰り延べてました。その手法は当時の会計基準に則ればOKなものもあったみたいですね。いわゆる不適切会計だと思います。

94年には売却益のほかに資産の評価益で上積み、さらにはカネボウウールとカネボウ光陽の統合で発生する含み益を顕在化させて利益を計上。2001年にも株主資本は8億円としていたが、そのうち130億円はブラジル子会社の土地評価益を上積みした結果です。2001年3月期から適用された会計基準では退職給付金、時価会計、減損会計と会計の透明化のために制度が追加されました。カネボウが粉飾がひどくなったのはこういう背景があったようです。

2004年に産業再生機構がカネボウの不動産査定を行った際に、評価益はわずか9億円で評価損が1360億円だったそうです。

意図的な連結はずし

 

先に述べた新会計基準にはもうひとつ重要な点があります。それは連結会計がメインになりました。それ以前は単体がメインでした。さらには連結の基準も変わり出資割合が大きかったのですが、実質基準に変更されました。たとえば役員を出しているなど実質的に支配していれば連結に組み込まれます。

これにより今まで子会社に散らしていた損失が顕在化することになりました。特にひどかったのは動画でも紹介した興洋染織です。2003年にはカネボウとの出資比率は14%しかなく非連結会社として取り扱っていましたが、翌年100%出資会社として、そのまま解散させました。なぜこのようなことがおきたのか?

この会社でカネボウはメインとして毛布を卸していました。この毛布をカネボウ合繊が興洋染織に販売して、商社に卸されました。興洋染織は中国との競争が激化してだんだんと苦境に立ちます。しかしカネボウは商社からの返品分も興洋染織に買わせていき、損失を隠しました。これも押し込み販売だと思います。

興洋染織の負債は597億円。内、手形は565億円でカネボウへの手形は75%とのことでした。この間の資金繰りはカネボウが負担していたようです。2003年当時に社内からのリークがあったようで、隠しきれなくなったので清算したのだと思います。

 

粉飾決算が横行した理由は、厳しいノルマにより追い込まれやったのが大きいと思います。まわりはそれを見てみぬふりをする企業風土が土台にあった上なので、この流れは必然だと思います。確かに粉飾をしなければ会社は債務超過に陥り資金調達は困難だとは思いますが、粉飾はほとんどが問題の先送りで根本的な解決にはなりません。社内での危機意識がなかったため、改革が遅れたとも指摘があります。結局会社をつぶして何のために粉飾をしたのでしょうね・・・。

 

粉飾しても結局会社をつぶしたら

なにしたかったんだよって話だよね。

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粉飾で経営陣や監査法人の会計士は逮捕

会社、監査法人は解散。これは妥当だよな

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   とこでこの会社の流れってどこかで似てるよな

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そう東し・・・おやだれか来たようだ

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