先日発表されたNintendoSwitch。体験会も実施されてる模様だ。
今回はNintendoSwitchのプレゼン内容の感想をつらつらと書いていこうと思います。
値段
29,900円ということでスーファミ以降の伝統価格を崩してきたのは意外だった。機能的に見たら決して高くはないが任天堂のハードとしては高く感じる。
一部ではスマホの方が高いじゃん!プレステと同じじゃんと言っている人もいる。比較すれば確かにそうだが、スマホは情報端末でありカテゴライズとしては異なるから比較するのはおかしい。
あくまでも任天堂のゲーム機はエンターテイメントの道具であり、子供に遊んでもらうことを想定している。おもちゃに3万は手が届きにくいと思われても仕方がない。ゲーマー向けに作るのであればスペックが低いし、一般向けに作る割には割高感が否めない。Wii並に普及を目指すのであれば逆ざや覚悟で挑むべきではないだろうか?
実際に触ってみないとわからないが、JoyControllerは小さく操作性があまりよろしくないらしい、そこで登場するのがProコントローラー。
なんとこの値段は6,980円。高い。その他にも一、二年で劣化してしまうであろうバッテリーは任天堂でしか交換できない仕様でまたお金がかかる。本体価格以上のコストがかさむハードという印象だ。
スペック
重くね?JoyConつけたら398グラムということだが、これはゲームギアの368グラムよりも重たい模様。保存メモリーも32GBということだが、貧弱さを感じる。
SDカードがは必須ですね。バッテリーも2.5時間~6.5時間とのことだが、バッテリーの劣化も気になるところ。しかし、解像度はフルHD60fps(ドック接続時)など基本機能は押さえている。
他のハードと異なるのはHD振動やセンサーIRカメラ。この独自機能が活かされるゲームがサードパーティーから出るのかが気になるところだ。
ソフト
ローンチとしてゼルダの伝説を発表するなど初動に対する意気込みはバッチリだ。
マリオカートやドラクエヒーローズなどの他社人気作の移植作はもちろんの事、スプラトゥーン、ゼノブレイド、真・女神転生などの人気IPの続編も発表した。特に注目したのはEAやベセスダなどのサードパーティー勢だ。
スーパーマリオオデッセイは魅力的。以前Unreal Engine4を使用したマリオの動画が公開されたがそれが現実のものとなってプレイできるという印象を持った。このゲームを見た時に自分はこのNintendoSwitchを購入することを決意したほどだ。
任天堂のソフト開発力は疑いはないのはみんな知っている。スーパーマリオオデッセイは任天堂の冬商戦に向けてのキラータイトル的な位置づけで開発するだろう。
問題はサードパーティー。WiiUでは開発環境の糞さとダブルスクリーンという特殊なギミックなせいでクロスプラットフォーム戦略が打ち出されていたサードパーティーからは敬遠されてソフト不足に陥った。
任天堂は自社製のソフトを供給し続けたが結果、自社ソフトだけは売れたが本体が普及することなく終わった。WiiUは発表時もサードパーティーがソフトを出すと言っていたが、結局はソフト不足で。任天堂がサードパーティーに対してどのように付き合うかが見ものだ。
任天堂のSwitch
任天堂にとってはこのNintendoSwitchは今後の10年を占うゲームになるだろう。ここ数年でスマホの登場で市場環境は変化が激しく、ライトユーザー層が主だった任天堂はその影響をもろに受けた。さらに運悪く一昨年に岩田社長が急逝し、君島社長、竹田玄洋氏、宮本茂氏という3体制に移行した。
代表権を持っているが竹田玄洋氏、宮本茂氏はフェローという形でハード、ソフトのトップではなく最前線で会社を背負う立場でなくなっている。NintendoSwitchは現人神とも謳われた宮本氏の後任でソフトウェアトップに就任した高橋伸也氏とその二番手である小泉歓晃中心に開発してきている。特に高橋氏は次期社長候補とも呼ばれており、任天堂は数年かけて世代交代(Switch)を行っている。そういう意味でもNintendoSwitchの結果は目が離せない。
多少値段は高いが売れる要素もある。携帯、据置の魅了が一緒に楽しめるゲームかそれともどっちにも相手にされずに終わるか。初動が成功すればサードパーティーも持ってこれる可能性は高い。とにかく今年一年で勝負が決まりそうだ。