オロドウ日記

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しくじったのはリーマン・ブラザーズなのか?

今回はリーマンの補足ブログの最後です。

 

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【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter11 ~リーマン・ブラザーズ~後半

 

投資銀行のトレーダー

投資銀行の従業員はかなり特殊でその中でもトレーダーは天才か変人でなければいきてはいけないような世界だと聞いております。米国投資銀行のトレーダーは一流大学以上の頭を持っていて、かつその激務さからアスリート並の体力も持ち合わさなければ生きていけない世界です。多くの人は体が持たなくて、30代で引退するそうです。

そんな優秀な人物の中でも毎年5%の人々がクビになるという超過酷な環境です。数十億円を簡単に動かして買ったり負けたり一喜一憂して負ければすぐにクビを切られます。ただ結果が出れば報酬に反映されますが、当時の米国投資銀行の報酬はかなりストックオプションの割合が高いと聞いております。リーマンCEOのリチャード・ファルドは1993年から2007年までの間に5億ドルの報酬を得たと言われておりますが、現金は6000万ドルだったと公聴会で証言しております。

それだけストレスが溜まりそうな環境が故に黒い噂は耐えませんでした。娼婦を買って寝て、そのまま帰宅して妻と会ったり、白い粉的なものを使用しており、これらを「PCの修理代」などと領収書をもらい、会社の費用にしていたという噂まであります。

彼らは利益相反も何のそので自分たちの利益を追い求め、かなりの報酬をもらいました。その結果役員クラスは公聴会への出席を余儀なくされましたが、多くは罪に問われませんでした。確かに罪では無いですがね・・・。

この高額な報酬に対して国民は規制を呼びかけているがロビー活動にも強い金融業界はこの規制に反対し続けたが、昨年ようやく形になったようです。

toyokeizai.net

金融危機が与えた影響

 米国を中心に世界金融危機は世界中に影響しました。

先進国は景気を刺激するため、様々な公共投資や減税、支援、量的緩和を行った結果、債務が急激に増えました。先進国の対GDP比公的債務残高は73.7%→108.4%と急激に増加しまし、2010年の欧州債務危機(ソブリン危機)に繋がり、ユーロの金融制度自体の崩壊も懸念されました。

更には米国経済はの製造業を中心には絶望的なダメージを負いました。ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーと共に急激にシェアを下げた上に世界金融危機による需要減で瀕死になり、そのまま破綻に追い込まれました。(もともと経営がやばかったらしいが・・・)米国の雇用は急激に下がり、失業率は10%を超えるほどでした。

中国も北京五輪の終了と重なり大きなダメージを受けました。それまで2桁台の成長率だったのが、大きく下落しました。理由は世界的な金融危機による需要減が起こり実体経済まで影響がでました。東南アジアにおける経済の中心であるシンガポールは20%の経済成長率があったが、金融危機でその動きが大きく変化して次の四半期でマイナス9%まで一気に下がり輸出も3割へりました。

1929年の金融恐慌やブラックマンデーと異なりグローバル化した社会ではより世界の経済は密接に繋がりを持ち、一部で問題が起きれば伝播して世界中に影響を与えます。特に世界金融危機はそのハブであった米国だからこそここまで影響がでかかったとも思えます。

映画マネーショートの最後の方にはこんな記載があります。「状況が沈静化した時には5兆ドル分の年金と不動産価値や401K、貯金や債権が消失していた。800万人が失業し、600万人が家を失った。」「2015年大手銀がハイリスクはデリバティブ商品を売り出した。ブルームバーグによると看板を付け替えたCDOだそうだ。」

多くの富が消え、金融業界は再構築を余儀なくされた。その後景気は回復して米国のダウ平均はリーマン前を上回り過去最高額を突破しました。しかしながらこの回復は本当の「回復」なのか「膨張」なのか疑問視するべきではないでしょうか?

 

まとめ

今回は動画でもお話しましたとおりChapter11ということで史上最高の負債額で倒産したリーマン・ブラザーズを選択しました。実際作ってみますと今までのテイストとくらべてかなり経済の説明が長くなりました。ただ私が調べてわかったのは、リーマン・ブラザーズは自身のしくじりによる倒産ではなく、米国の金融システムのしくじりによる倒産だったと思いました。

映画インサイド・ジョブで「金融業はサービス業であるべき」と言っておりました。金融業とは本来お金を効率よく循環させて、人々の暮らしを豊かにするものでしたが、これらの流れは大きく逸脱しております。私自身も今一度金融について勉強すべきかなと感じました。

 

なんか金融って何なのか考えさせられたわ

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投資も必要だが、色んなリスクヘッジは

しっかりとするべきってのもわかったな

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                               なので俺もニコニコ、Youtube、

                               ブログとリスクヘッジしてるんだぜ

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だからお前いつも一杯一杯なんだろ・・・。

 

 

今のところもう少しこのまま続けるつもりです。

リーマンCEO リチャード・ファルド

今回もリーマン・ブラザーズの補足ブログです。

今回はリーマン・ブラザーズCEOだった、ファルドについて記載します。

 


【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter11 ~リーマン・ブラザーズ~前半

 

 

ゴリラ・ファルド

リーマン・ブラザーズのCEOだったリチャード・セヴェリン・ファルド・ジュニアは1993年からCEOを、会長は1994年から務めている。つまりリーマンが独立してるから破綻までずっとCEOを務めており、ウォール街の王様とも呼べる存在でした。

ファルドは1946年ニューヨーク生まれのユダヤ系アメリカ人。とても裕福な家庭で育っており、両親は繊維会社を所有していました。名門コロラド大学で理学士号を取得して、ニューヨーク大学経営大学院でMBAを取得しました。

父親はファルドを家業に入れたくなかったらしくて、1969年祖父の働きかけで取引のあった会社に入社させました。これがリーマン・ブラザーズです。

当時のファルドは雑用ばかりで書類を複写する(コピー機が出回る前でした)のが主な業務でした。そんな彼を見出したのが、後に共同CEOとなるルイス・グラックスマンです。グラックスマンは年収6000ドルでファルドを自分の下につかせ、トレーダーの道を歩かせました。

若い時から強気な態度で有名で、若手のトレーダー時代からフロア責任者で後のリーマン副会長になるカプランに対しても例外ではありませんでした。ファルドが取引の承認を貰おうとカプランの机に向かうが、カプランは忙しいと拒み、「俺の机の上が綺麗になったら取引に署名する」と言い放ちました。その後ファルドは机の書類をなぎ払い「さあ、署名をしてもらえますか?」と言います。なんという強気。

その後、ウェイトリフティングも嗜むその体型からあだ名がゴリラとなりました。ファルドはこのあだ名が嫌いじゃないらしく、部屋にゴリラのぬいぐるみも置いてあったようです。

ウォール街の王様の誕生

上司であったグラックスマンはピーターソンと共に共同CEOに就くが、グラックスマンはピーターソンを追い出しました。しかしグラックスマンは就任後8ヶ月でリーマンをアメリカン・エキスプレスに身売りすることにしました。ファルドはこの時既に取締役でした。取締役会で身売りの決議をするときに、ファルドは反対票を投じたようです。リーマンはアメックスにより証券会社のシェアソンと統合させられ、シェアソン・リーマン・アメリカン・エキスプレスとなります。

1993年にはファルドは同社の共同COO(最高執行責任者)となります。そして1994年にアメックスはリーマンの分離を決定。アメックスはCEOに当時トップトレーダーだったファルドを指名しました。ここでウォール街の王様が誕生となります。

ファルドCEOの手腕

リーマンの独立当初はとても脆弱でいつも買収の噂がありました。ファルドはまず給与を大幅削減し、その結果職員は20%減少し、会社の規模を小さくし円滑に経営することで成功しました。さらに優秀な新人を入れるのが得意でした。

ファルドが最も輝いたのは9.11事件の際には役員たちが取引再開について議論している中で、従業員の安否を気遣い、その後シェラトンホテルで業務をさせて早期の復帰を果たし、さらにモルガン・スタンレーから自ら交渉してビルを購入するなど、その辣腕ぶりが発揮されました。

ファルドの最後

ファルドはいつでも強気で言葉巧み人を操っていていかにもウォール街やりてのトレーダーのイメージそのもの、敵と認識すれば容赦なく攻め気で行くタイプでした。

会社が数十億ドル単位での損失を出しても強気な発言である程度回復させるほどでしたが、それも限界で7月後半には明らかな焦りが見え始めました。韓国産業銀行との交渉は進まず、市場は悪化し続け、社員の心もバラバラになり、腹心も離れていきました。執務室は常に暗い雰囲気でファルド自身も病的な顔色をするようになっており、追い込まれているのは明白でした。

ファルドは最後まで抗いましたが万事休すとなり、リーマンは取締役会で破産申請に関する投票が行われ可決された。その時ファルドは役員に向かって「別れの時が来たようだ」と言ったようです。

ファルドは自宅まで車で戻ったときには何日も寝ておらず心身ともに疲れ果ていて、いつも手にしていたブラックベリーも見なくなりました。自宅で「終わりだ」「完全に終わった」と繰り返し言っていたようです。

 

下記の本を参考にしております

若干難しいですが読み応えありますので是非ご覧になってください。

 

 

今回は動画ではあまりお伝えしなかった

CEOファルドについて書きました

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いかにもウォール街のトレーダーって

感じの人間だな

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                         お前もこういう上司のもとで働いてみろよ

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無能って言われて切られるのに1000ガバス賭けるわ


金融危機はだれが起こしたのか?

先日もお伝えしたとおり、動画アップしました!

 

 


【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter11 ~リーマン・ブラザーズ~後半

史上最大のしくじり企業のリーマン・ブラザーズ後編です。今回は情報の整理にかなり苦労しました。

んで今回は補足としてリーマン以外にスポットをあてたいと思います。

金融業界が悪いのか?

YouTubeのコメントとかで時々返しておりますが、この世界的な金融危機の原因は米国式資本主義の膿そのものだと思っております。

日本だとリーマンばかりスポットが当たっておりますが、リーマンと同じく他の投資銀行たちは同じく経営が苦しかった状態です。特にベアー・スターンズはリーマンショック前に破綻しており、メリルリンチもリーマンショックとほぼ同時に救済買収されております。この原因はサブプライムの問題と高いレバレッジの影響によるものです。

ですがこの危機は投資銀行だけによるものではありません。サブプライムローン問題では住宅ローン関連の金融機関や、サブプライムローンを含んだCDOに対する格付けを行った格付け会社も大きな問題になりました。住宅ローンの金融機関はずさんな審査と説明に不動産価格は上昇を続けて、現物がある超安全で確実な資産とうたい、住宅ローンを確実に増やしていきました。貯金、信用がなくても住宅を持てると言い続け、ローンに対する理解も無い状態常軌を貸付を続けました。住宅ローンの関係者は高額なボーナスをもらい、その後についてはなにも音沙汰がないのが怖いです。

格付け会社は自身の収入を得るため、AAAを乱発しました。その後金融危機が起き、米国上院下院の格付け会社CEOの証言では「これは単なる意見」と口をそろえて放ちました。その意見には何億ドルの投資に影響するということを知った上での発言だと思います。一つ疑問ですが、なぜこのレバレッジは高くなったのか?

政府が悪いのか?

動画ではお伝えしませんでしたが、この一連の流れで大きな影響を持っていたのは政府やSEC、FRBです。

そもそもこの銀行のレバレッジに対して規制がかかっておりましたが2004年に緩和されました。専門家が扱っているのであれば規制など必要ないというのが政府の見解で、これにより先物取引の規制も撤廃されました。このレバレッジ規制の撤廃の働きかけは後の財務長官になり、当時ゴールドマン・サックスCEOヘンリー・ポールソンです。このポールソンはCDSの規制禁止も支持しました。ゴールドマン・サックスはAIGと行っていたCDSで大儲けしました。AIGの救済で1500億ドル以上の税金が使われて、140億ドルはゴールドマン・サックスへ流れた言ったとも言われております。

金融機関は政治家に対して他業種では考えられない多額の政治献金を行っており、1998年から2008年までの間で50億ドルとのことです。

知識人が悪いのか?

さらには知識人で政治にも影響を持つ大学側を引き入れました。これにより経済学会は規制緩和を提唱し続け政策に影響を与えました。規制緩和を唱える大学の教授は顧問で大金を稼ぎものが多かったと言われております。

 

まとめますと金融業界ももちろんですが、政界、経済学会を含めて金融危機を起こしたと思っております。これらの人々は法的にはなにも問題がないのですが、逆に問題がないのが問題だと思います。一つ補足させていただきますと下記のドキュメント映画を見ての意見です。多様な意見を聞けたらいいなと思ってますのでコメントよろしくお願いします。(宣伝)

 

 

       出て来るやつ全員がク◯野郎じゃねーか

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これらが真実だったとしても

金融業界が全員悪とはいえないけどな

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                                ところで政治家に口利きってどうやるのかな?

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お前絶対ろくでもないこと

考えてるだろ

 

やっぱ政治家に頼ると融通聞くのかな?

今後の動画活動について

相変わらず動画優先でブログの更新が遅れてました。

youtu.be

今回はリーマン・ブラザーズの補足についてではなくて今後の動画活動についてお知らせしたいと思います。

今後の投稿予定

これからお話することはあくまで予定ですので変更する可能性がありますので・・・。

まずしくじり企業に関してですが10月の投稿はないと思います。ちょっと周りを固めて再度作る予定で、大体11月に投稿するつもりです。色々なリクエストを頂いておりますので、それらを考慮してしくじり企業の動画を作ろうかなと思っております。

10月はYoutubeについてはニコニコ動画でアップしてたやつでYoutubeにあげても問題ないやつを一つ見つけたのでそれをアップします。んでさらに最新版を作る予定です。この最新版のやつに関してはニコニコにもアップ予定です!

PCを再構築

他になにをしたいかというと一つは動画でもお話しましたがPC周りの更新です。具体的に言いますとPCのパーツをいくつか変更します。変更部品はCPU、CPUクーラー、マザーボード、メモリ、電源。全部じゃねーかと思われるかと思いますが、安心してください、SSD、HDD、グラボの変更はございません!

現在のPCは5年前に組んでまして、CPUはCore-i7の3770Kとちょっと古めなんですよね。まあCPUとかは特に不満点は無いです。ちょっと動画のエンコードを早められればな~と考えてるぐらいですので。まーニコニコの今年から変わった仕様に合わせるのにすっげーエンコの時間が長引きました。ちなみに今回の動画のニコニコ仕様のエンコ時間は5時間ぐらいです・・・。(youtubeは1.5時間)

グラボ変更すれば早まるんじゃと先日購入した後に、Aviutlでのエンコではグラボ変えても意味がないと後ほどわかりました・・・。

じゃあなにがここまでほぼ全とっかえのような大掛かりになったかと言うと、私の一番の不満点はマザーボードです。別にめっちゃ古いタイプじゃないのですが、なぜか背面のパネル系統がおかしい・・・。USBの認識もおかしくてスピーカーがおかしくなったりデータ転送ができなかったりします。他にもLANケーブルを背面パネルのポートにさしたらアップロードしてくれないです・・・。

フロントのUSBは普通に使えるので今殆どのUSBはフロントを拡張して使用してます。なんでこの不都合を解消したいがためにマザーボードを交換します(血涙)

あともう一つはこっちはPCというより環境で動画にも影響があるのですが。私PCデスクがローデスクなんです。それで以前は座椅子を使用していたのですが、高さが合わないので畳の上で直に座って作業してます。

こっちの問題点は集中力が保てないということと腰をいためて最悪作業を中断せざるを得ないほどです・・・。こっちはこっちで便利なことが多いのですが、ブログと動画作業をやるには不向きすぎるのでこれを期に周りの環境も変えたいと思います。

PCの構成はほぼ決まったのですが、PCデスクはまだ決めてないのでおすすめあれば教えていただきたいです!

PCの変更やパーツ交換の部分についてはYoutubeで動画にする予定です。そのときには現在の状況ももう少し説明します。

動画やチャンネル変更

あとは動画の構成をちょっと変えたいです。決まった形でやってるのですが、色々と変化を与えたいなぁと思ってます。最後はこのブログやTwitterで使ってるアイコンを変更しようかなと思います。色んな所で使ってるこのアイコンですが、龍が如くの秋山をモチーフにしたやつをネットから頂いてずっと使用しております。

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んでどこから拾ってきたっけと思って画像検索しても見つかりませんでした・・・。もう非公開なのかもしれません。ということでこのアイコンもそろそろ変更しようかと・・・。絵師さん探して依頼しようかなと思います。(もちろん有償で!)

 

ということで私の動画投稿が遅い理由が

判明したわけなのですが・・・

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気合が足りないんじゃ!

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それも一理あるけどぉぉ

 

                                じゃあ、逆に環境変えれば

                                 投稿スピードは倍に!

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それは無理!

 

ちょっとは早くなるかも・・・。

米国トイザらス逝く

動画に集中にしようかと思った矢先米国トイザらスの破綻ニュースが舞い込んできたのでブログにしました。

 

トイザらス沿革

トイザらスは1948年のワシントンDCでチャールズ・ラザラス氏が開業しました。

当初は子供用家具店としておりましたが、顧客満足度を高めるためにベビー用品や玩具も扱い始めました。玩具は破損も多いことから来店頻度を高める効果もあったためこの方針は大当たり。その後今までにないスーパーマーケット型の自分で商品を選びレジで精算という形になりました。今まで他社にない大量仕入れ、大量販売による低価格に加えて豊富な品揃えで玩具小売業務を席巻。

日本では日本マクドナルドと米国トイザらスの合弁会社を設立してフランチャイズ展開を実施。2004年に150店舗を達成、2017年現在では160店舗を展開しているが明らかに成長力はなくなっています。2000年にジャスダックに上場するも2010年には米国トイザらスの100%子会社となってました。現在では米国トイザらスと小売事業を運営する会社の合弁事業であるのトイザらス・アジア・リミテッドという形になっているようです。

倒産へ

2013年以降利益が出せておらず、回復の兆しはなかったようです。最終的に9月18日に日本の民事再生法にあたる米国連邦破産法11条の適用を申請した。負債総額52億ドルという大型倒産となった。

日本事業は継続するという声明を出しているが、今後は不透明です。恐らくはスポンサーを探して事業継承するのではないかと思いますがどうなることやら。

調べてみるとウォルマートのようなディスカウントストアやAmazonのようなインターネットショッピングに苦戦したことが主な要因のようですが、実はこの両者はとても深い関係なのです。

Amazonとトイザらス

Amazonは今のような巨人になる前である、数あるインターネットサイトの一つとして数えられてた1999年のホリデーシーズン。Amazonでは玩具ストアをオープンしたばかりで、購買力がなく商品も揃わなかった。そのためヘラルド・スクエアのトイザらスで1000ドル程度をカードで買い込んでAmazonの品揃えを充実させたというようなエピソードがあるようです。結局大量(3900万ドル償却)の在庫を出してしまったようですが。

一方トイザらスはソフトバンク等から出資してもらいトイザらス・ドット・コムを作るが、これが大失敗したようです。品切れが多く、注文を受けても発送が遅れてクリスマスに間に合わなかったようです。更に追い打ちとして、顧客への約束が守れなくて米国連邦取引委員会から35万ドルの罰金が課せらました。

Amazonはマーケットプレイスのような自社のプラットフォームを使用してもらい、独自に店を出してもらうビジネスモデルを最初に提案してきたのはトイザらスからだと言われております。トイザらスはネットショップのノウハウがなく、Amazonにはサプライヤーや製品関連のノウハウが足りなかったので、この両者の結び付きは非常に魅力的で、今後の大きな発展になると思いました。しかしながら2004年に独占の契約についての両者の食い違いがありトイザらスがAmazonを訴えて訴訟沙汰になりました。

このあとトイザらスは独自にオンライン販売を始めるが苦戦。今年の5月に1億ドルの投資をしてオンライン販売に力を入れると宣言するも倒産が示した通り全てが遅すぎたと思います。

 

Amazonとトイザらスの関係は下記書籍から参考にしました。

 

以前から噂されてたけどとうとう倒産したのか

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一度は提携関係があった企業に負けるって

悔しかっただろうな

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                           まー正直トイザらスより

                            ハローマックの方が思い出あります

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 アラサー意外あんま知らないんじゃないか?

 

おもちゃ屋のワクワク感は異常!

youtu.be

Yotuberのプレゼント企画の効果

先ほど動画をアップしました。前半のみで後半はまだ作り途中です。骨格はできてきたので、先に前半のみアップしました。本当はもう少し後半できてきてから前半を作りきろうかと思ったのですが、もうちょっと時間が掛かりそうなので、前半だけアップしました。

youtu.be

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結構編集に手間取ってますが、後半は9月中にアップしたいですね。Twitterにある程度近況を報告するつもりです。今回は前半のみしかアップしませんでしたので、リーマンのブログはもう少し先にさせていただきます。

Youtuberのプレゼント企画について

話を思いっきり替えて今回はYoutuberプレゼントについて言及というか疑問に思ったことを書いていきたいと思います。

私のカカチャンネルの登録者数が伸びており、おかげさまで登録者数が先週の木曜日時点で7000人を突破しました。本当にありがとうございます!

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んで最近、自分がYoutubeのチャンネルが他と比較してどんなものなのかというのが気になってきて、Youtubeのランキングを言及したサイトがあったので見てみました。

その中でチャンネル登録者数増加率というブログのページがありました。どんな人が伸びてるのかと気になって見てみたところ結構色んなパターンで伸びてるひとがいるのだなと思いました。

んでその中で特に気になった方が、プレゼント企画で登録者数を伸ばしている人です。特に最近多いのは品薄のニンテンドースイッチを景品にしている人です。

 

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多くのYoutuberではHIKAKINさんやヒカルさん等など多くの方がプレゼント企画として動画がアップされてました。視聴者への還元や登録者数の増加の為の広告宣伝的な要素もあると思いましたが、果たしてその効果はあるのか疑問に思いました。

プレゼント企画は効果的なのか?

あるYouTuberさんは登録者数をスイッチ3台のプレゼント企画で1.4万人から2.4万人と一気に増やしてました。

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スイッチ3台で9万円ですから再生数とか稼げれば結構ペイできるのかなと思いました。ただ再生数は急激に伸びては無いですね。若干の伸び率がよくなったと思いますが・・・。しかしながらプレゼント企画終了後は微減し始めてますね。

中にはスイッチひとつで200人ぐらいから13000人と大幅に登録者数を伸ばしている方もいました。

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この人の場合はチャンネル登録者数が急激に伸びましたがプレゼント企画終了後は段々と登録者数が減少しております。再生数の伸びもプレゼント企画前後でそんなに変わってないか?

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ちょっと集計期間が異なる人がいたので見辛いかもしれないですが、同じスイッチでも200人ぐらいから2400人ぐらいに増やして、今は1600人と激減してます。なんか炎上系YouTuberでしたが、動画再生数が上がってるのは動画が過激なネタだからだと思います。

これらの人の動画のチャンネル登録者数や動画再生数の伸びを見る限り、ある程度知名度があれば効果的なのかなと思いました。単純に視聴者還元とかであれば良いとは思いますが、一発逆転的にプレゼント企画を行うのは疑問視ですね。一時的なチャンネル登録者数登りますが、段々と下がってきてます。下がることを前提にすればありかもしれませんが。

そもそもチャンネル登録者数を伸ばす目的は動画の再生数を伸ばす為です。プレゼントでチャンネル登録数を伸ばすきっかけづくりができて、自分のコンテンツに触れてもらい本当のファンを作るのが、プレゼント企画の目的ならば意味ありますが、効果は限定的だと思います。

一言補足させていただきますと別に違法性があるわけではなくて、チャンネルを盛り上げるのは人それぞれですので批判とかする気はないです。Youtubeが盛り上がるのであればいいんじゃないでしょうか?

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ただプレゼントする商品で希少品を正規の店買うのはいいと思いますが、転売屋から購入するんであればどうかと思います。転売屋を通した購入は転売屋を儲けさせることに繋がって、流通が壊れますのでやめるべきだと思います。

 

別に個人の自由だからいいけど結構難しいもんだな

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プレゼント企画はその後のつなぎ留めが重要だな

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                      ほらお前もプレゼント企画やれよ

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上がるのはいいけどその後の下落に心が持たないです

最後まで上から目線のカネボウ

カネボウについての最後のまとめ的な記事です。

 

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【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter10 ~カネボウ~

上から目線で産業再生機構入り

カネボウは産業再生機構の支援に入ったあとについて前回のブログにも書きましたがもう少し掘り下げます。そもそも花王への化粧品事業売却も直前にして頓挫しました。大きな権限を持っていた労働組合に拒否されたためと言われていたり条件面で花王との溝が埋まらなかったとほざいてますが、当時の花王の社長は「溝はないと思っていた」と語っています。

そもそも産業再生機構からの支援に関しても勘違いを感じる。当時の常務である嶋田は「取引先金融機関への債権放棄は求めず、強い企業をより強くするための前向きな方法だ。化粧品事業だけが支援先で再生機構が優良な事業会社に資本を入れるというスキームだ」と語っている。要は債務超過629億円であっても、俺らは強いから泣いて頼んでいるのではないと言っている。

機構の資産査定だから緩くなると考慮して、花王の売却額である4500億円を程度の金額より高いと踏んだようです。もちろん債権放棄も決まり、化粧品事業の資産査定は3800億円でフィニッシュして当初の目論見が完全に外れた。

帆足隆

社長の帆足らの経営責任を問う質問も多かった。その回答は「やめるのは簡単だが、会社の経営基盤をしっかりとまとめることが重な責任。その後の進退はその時自分たちで決める」と言うものでした。この回答は国民の怒りを買ったようだ。産業再生機構の支援は税金の投入であるのですが、その認識は帆足にはなかったようだ。

帆足らの経営陣が退陣するときも帆足は最後まで拒んだ。帆足は「カネボウの化粧品部門は私がいなくなれば駄目になる」と幹部に漏らしたそうです。ある幹部はカネボウ化粧品に自分の地位を作ってくれと解釈した人もいたようだ。経営者としての意識がわかる。

まとめ

カネボウはオイルショック以前は日本で最も輸出を手掛けた超名門企業でした。しかしオイルショック以降は環境の激変についてこれずにゆっくりと沈んでいきました。なぜ沈んでいった理由を私なりに総括したいと思います。

まず一つが粉飾決算。何度も指摘しましたが、粉飾により実情の認識が遅れて問題を先送りにした結果大きな決断が出来なかったと思います。

次にトップの絶大な権力とおごりです。会社にはトップ主導による経営はよく見られると思います。伊藤淳二や帆足隆はカネボウという巨大な企業を引っ張るほどのキャパシティがないのにもかかわらず、自分の能力を過信してしまった。権力を集中させて、酷いノルマを出して数字を無理矢理作らせた。企業の巨大化に最後まで固執して結果膨張させて沈ませたのは経営陣の迷走があった故にカネボウが沈んだんだと思います。帆足や伊藤は最後まで自身の経営に自信を持っていたことは、粉飾で作り上げた数字を見て言ってるのだと思いますね・・・。

最後はこれは日本人全般に言えることですが、切り捨てるのが難しかったというのが今回一番学べたことだと思います。日本人は再生や修正をすることは得意ですが、破壊と創造が苦手だと思います。もっと早めに祖業を切り捨てれば、今なお名門企業に君臨していたかもしれませんね。

 

日本人ってどうしても勿体無い精神が働いて

切り捨てが難しいんだよね

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従業員を家族のように扱うっていうのも

足かせになったよな、家族に◯ねって言ってるようなものだし

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                              まー引き際って大事だよね

                             空気読まずにい続けたら半端ない悲しさが・・・

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・・・なにがあった?

ヒカルさん謝罪動画公開 NextStage解散発表

いきなりの動画でびっくりしたわ。

 

www.cakaricho.com

 

 

9月4日にヒカルさんが急遽謝罪動画を公開した。

事の発端は8月中旬に動画のネタにするつもりだったであろうVALUというサービスを利用し始めたのがはじめでした。

VALUは個人が株主危害社のように擬似株式を売買できるサービスです。ヒカル氏はこの疑似発行を一気に放出した結果大幅に値崩れして損した人が発生。情報の錯綜もあり詐欺だと言われるようになり、初期の対応のまずさや一貫性のない発言もあり大炎上しました。

騒動後もYoutubeでの活動を続けておりましたが8月29日ではTwitterの更新がストップし、8月30日を最後に動画投稿が止まりました。

9月2日には一連騒動に関するインタビュー記事がAERAのネット記事に掲載されましたが、それ以外は特に音沙汰無しでした。

dot.asahi.com

そんな中9月4日に謝罪動画が公開されました。

youtu.be

黒のスーツにネクタイで一切笑顔がなく、ヒカルは自身のキャラである髪を黒に染め直している。一つ一つ確かめるようにゆっくりと原稿を読み上げており、いつもとは明らかにテイストが異なっていた。

要約は以下の記事が見やすいと思います。

jin115.com

突然の謝罪とネクストステージの解散、無期限の活動中止を発表ということでかなりYoutube界隈では衝撃的なニュースだったのではないでしょうか?

んでVALUのホームページをチェックしたのですが、いまさら売り注文で売却数の制限(1日総発行VA数の10%以下)にしたり買い注文も制限したり、利用規約を変更したりと後手後手に対応しているようです。

ちなみに先ほどヒカルさんのチャンネル登録者数を見てみたら260万人から239万人と、かなり減っていました。登録解除祭りとか色々イベント(?)重なって相当減っているようです。

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ちなみに書いてるときもゴリゴリ減っていました。

 

やっぱ炎上系のYoutuberって長生きしないんだなと思いました。うまくリスク管理できつつ面白い動画を作り続けるのが長生きのコツなんですかね?

 

NextStage解散!?ヒカルさん無期限活動休止!?

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企業案件もなくなっただろうし

Youtuberとしてやっていくのは困難だったんだろうな

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                            しくじり先生の動画作るから

                            俺の動画に出てくんないかな?

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おめぇクソヤロウだな

というより活動休止っつてんだろーが

カネボウグループの今

今回もカネボウについて書くのですが、まずは動画について謝罪。

富岡製糸場のことを話題にする際に紡績業と製紙業がごっちゃになっているのではという指摘がありました。全くその通りで紡績業のカテゴライズに製糸があると勘違いしておりました。以下違いです。

  • 紡績は動植物(綿花・羊毛・朝)から糸を作る
  • 製糸は繭から糸を作るということです。

今回始めて知りました。動画でも別途お伝えい致します。

それでは前回の続きです。

 

花王がカネボウ化粧品を買わなかった理由

そもそもなぜ花王がカネボウの化粧品事業を買収しようとしたのかというところからですが、カネボウは財務体質は株主資本がわずか5億円と債務超過は目前でキャッシュフローは絶望的でした。利子の分を考慮しなくても200年かけても有利子負債が返済できないという危機的状況でした。そのためには抜本的なリストラを実施する必要がありましたがその資金もないという状態です。

一方花王は家庭用品では圧倒的な強さを持っていますが、化粧品分野では苦戦を強いられていましたソフィーナという化粧品ブランドを持ってはいますが、そのブランド力は弱く、また販路がスーパーやドラッグストアなど家庭用品と同じものしかなかったため、値引きを強いられることが多かったのです。そのテコ入れをしたかったわけです。

カネボウの化粧品事業は4000億円の資産規模を擁しており、毎期300億円のキャッシュフローを生み出します。これらの両者の思惑が一致してカネボウは花王に化粧品を一部売却するつもりでした。

実は初期の売却は全額ではなくカネボウが49%の株式を持ち続ける合弁会社を想定しておりました。しかしながら、カネボウのリストラの概要が見えてくる内に全額売却をしないと捻出できなかったため、全ての株式の売却に踏み切りました。

この売却案は三井住友銀行も後押ししました。早く借入の回収をしたい思惑があるようでした。

ここで登場したのが国内大手投資ファンドのユニゾン・キャピタルです。ユニゾンはカネボウの化粧品事業を3500億~4000億円で買収。その後、ユニゾンが51%、カネボウが49%出資する新会社を設立し、会社分割したカネボウの化粧品事業を新会社に譲渡するというもの。この結果約3000億円の利益を確保でき、債務超過解消という提案だった。

しかしながらこのユニゾンの提案は資金調達能力があるのかが疑問視されていて、危険だという意見が出てきた。さらには銀行側が反対の意向をしめしていた。そのためこのファンドの意見が早々になくなった。

それでは花王の買収提案かと思ったが、ここで労働組合が反対意見を表明。理由は花王側には労働組合がないこととリストラに踏み切る恐れがあるという理由だ。花王側は出向形式だが雇用を約束されています。出向の理由は数千人規模の社員が一変に流入したら手続きが追いつかないというのが理由でした。

花王との締結は目の前でしたが、労働組合の反対意見が取締役会にも波及して結局流れて最終的には産業再生機構のお世話になりました。

産業再生機構入後のカネボウ

カネボウが産業再生機構入り後について記載します。

2005年5月に上場廃止が決定され、翌月廃止に。関係者は逮捕されました。2006年2月に結局、カネボウの化粧事業は分離(現カネボウ化粧品)し花王に売却されました。この時にカネボウの商標権もカネボウ化粧品に譲渡しました。他の事業が残った旧カネボウは投資ファンドに買収されます。その後旧カネボウ側で使用するブランドがなくなったので、新しいブランドとしてクラシエが生まれました。

2006年5月に旧カネボウの事業はカネボウ・トリニティ・ホールディングスに譲渡され、クラシエグループとして再出発しました。旧カネボウとは資本関係がない独立会社として定義されておおります。旧カネボウは海岸ベルマネジメントという名前に変更され、清算会社に移行されました。

クラシエグループは2009年9月に株式を持っていたファンドがホーユーに売却しました。2009年に60%を買取、残り40%も2012年に売却されてホーユーの完全子会社になりました。

 

化粧品は花王入して結局あの騒動はなんだったんだ

って感じだよな

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あまりにも不可解すぎて資料には

労働組合がだしに使われたみたいに書いてたな

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だから日本の大企業はだめなんだよ

知らねぇつってやっちまえばこっちのもんなんだよ

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                         ・・・・なにがあった?

粉飾だらけのカネボウ

動画をアップしました。今回はカネボウです。

 

youtu.be

www.nicovideo.jp

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紡績業で一時期栄華を極めたカネボウ。しかしながら60年代後半以降のカネボウは凋落の一途をたどりました。その中で象徴的なのが粉飾決算です。

押し込み販売

 

代表的なのが押し込み販売です。日本国内では連結決算が主流になる2000年以前は横行していたと聞いております。化粧品販売では押し込み販売が多かったといいます。

カネボウの押し込み販売の手法は決算期末に目標としていた利益に満たない場合に、メーカーが専門店主に買ってくださいと頼み込みます。期末の販売攻勢というのは特段珍しいものではないのですが、以前のカネボウは常軌を逸していたといわれております。

3月末に担当者の営業マンが訪れ、「あと100万円」お願いしますと頼み込んできます。中間決算期末の9月には課長「もう200万円」頼みます。次は部長クラスには「あと500万円」と金額がつりあがります。2003年末には1200万円程の在庫受け入れの依頼があった店舗もあるということです。

受け入れたあとはどうするかというとメーカーに返品します。このスキームの中には特段信頼を構築という曖昧なものを抜かせば専門店側にはメリットがありません。長年の慣行によるものが大きいのだと思いますが、むしろ厄介ごとに巻き込まれる可能性のほうが高いです。なぜ専門店は押し込み販売を受け入れたのでしょうか?

専門店が仕入れを行う際に、通常の消費とは別に「添付品」と証するう商品をカネボウから営業担当が持ってきてくれるそうです。添付品は有効期限切れが迫った商品でとても売り物にならない商品です。これらを前期の押し込まれた商品と一緒に返品する際にカネボウは有償で引き取ってくれるというスキームだったようです。100万の仕入れであれば5%、500万であれば15%程度の添付品がもらえたそうです。

こういうからくりがあったんですね・・・。現在でもあるのかな?

資産の過大計上

 

カネボウは資産を評価できるものは可能な限り利益として計上して、費用に後に回せるものは可能な限り繰り延べてました。その手法は当時の会計基準に則ればOKなものもあったみたいですね。いわゆる不適切会計だと思います。

94年には売却益のほかに資産の評価益で上積み、さらにはカネボウウールとカネボウ光陽の統合で発生する含み益を顕在化させて利益を計上。2001年にも株主資本は8億円としていたが、そのうち130億円はブラジル子会社の土地評価益を上積みした結果です。2001年3月期から適用された会計基準では退職給付金、時価会計、減損会計と会計の透明化のために制度が追加されました。カネボウが粉飾がひどくなったのはこういう背景があったようです。

2004年に産業再生機構がカネボウの不動産査定を行った際に、評価益はわずか9億円で評価損が1360億円だったそうです。

意図的な連結はずし

 

先に述べた新会計基準にはもうひとつ重要な点があります。それは連結会計がメインになりました。それ以前は単体がメインでした。さらには連結の基準も変わり出資割合が大きかったのですが、実質基準に変更されました。たとえば役員を出しているなど実質的に支配していれば連結に組み込まれます。

これにより今まで子会社に散らしていた損失が顕在化することになりました。特にひどかったのは動画でも紹介した興洋染織です。2003年にはカネボウとの出資比率は14%しかなく非連結会社として取り扱っていましたが、翌年100%出資会社として、そのまま解散させました。なぜこのようなことがおきたのか?

この会社でカネボウはメインとして毛布を卸していました。この毛布をカネボウ合繊が興洋染織に販売して、商社に卸されました。興洋染織は中国との競争が激化してだんだんと苦境に立ちます。しかしカネボウは商社からの返品分も興洋染織に買わせていき、損失を隠しました。これも押し込み販売だと思います。

興洋染織の負債は597億円。内、手形は565億円でカネボウへの手形は75%とのことでした。この間の資金繰りはカネボウが負担していたようです。2003年当時に社内からのリークがあったようで、隠しきれなくなったので清算したのだと思います。

 

粉飾決算が横行した理由は、厳しいノルマにより追い込まれやったのが大きいと思います。まわりはそれを見てみぬふりをする企業風土が土台にあった上なので、この流れは必然だと思います。確かに粉飾をしなければ会社は債務超過に陥り資金調達は困難だとは思いますが、粉飾はほとんどが問題の先送りで根本的な解決にはなりません。社内での危機意識がなかったため、改革が遅れたとも指摘があります。結局会社をつぶして何のために粉飾をしたのでしょうね・・・。

 

粉飾しても結局会社をつぶしたら

なにしたかったんだよって話だよね。

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粉飾で経営陣や監査法人の会計士は逮捕

会社、監査法人は解散。これは妥当だよな

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   とこでこの会社の流れってどこかで似てるよな

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そう東し・・・おやだれか来たようだ

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