オロドウ日記

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フォードとゼネラルモーターズ

ゼネラルモーターズを上げましたが、結構好評で良かったです!


【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter17 ~ゼネラルモーターズ~前半

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今回はゼネラルモーターズ(GM)の補足を書きたいと思います。

 

題名にもあるとおりGMとフォードについてです。同じ時代に生まれて全く対照的な経営方針で突き進み、ともに自動車業界ビッグスリーと呼ばれるほどの存在になっておりますが、これは非常に興味深い事実だと思います。この2社の戦略や組織を比較したいと思います。

戦略の違い

フォードはT型フォードに代表するように、車種を限定しており、モデルの改良と生産効率を劇的にあげて生産してコストパフォーマンスを上げました。これにより米国を世界に先駆けてモータリゼーションを浸透させました。ただ大きなモデルチェンジを行わなかったため、やがてデザインや性能に関して他社に大きく引き離される結果になりました。ブランドを複数持つようになったのは1922年にリンカーンを買収して高級車市場に参入しておりましたが、1938年にようやくマーキュリーというブランドを立ち上げて中級車市場に参入しました。

フォードはGMが行ったようなローン販売に対して否定的でした。顧客が借金を抱える販売手法は長い目で見て国家経済を疲弊・荒廃させると考えたからです。

GMの販売戦略はフォードとは真逆で常に複数のブランドを持ち、あらゆるクラスの車種を用意するという全方位戦略でした。さらに毎年のモデルチェンジを行い、消費者のニーズを満たしながら改良を重ねるスタイルを確立させました。デザインに対しても注力をしており、デザイナーがバイスプレジデントにまで上りつめることもありました。逆にフォードではT型フォードなどは黒一色しかなく、理由としては「ペンキの乾きが早いから」です。

GMはローン販売を積極的に行い成功を収めました。GMには子会社にGMAC(ゼネラルモーターズ・アクセプタンス・コーポレーション)という子会社を持っており、米国の自動車販売融資の18%ほどのシェアがありました。この子会社を持って直接ローン販売をやるようになった経緯は、1915年当時に全米を手がける消費者向けの金融会社は存在しておらず、自動車のローン購入も一般的ではありませんでした。その真空地帯を埋めるためにGMACを設立し、ローン販売は一般的になりGMの成長要因の一つとなりました。

組織の違い

GMの組織は動画で何度もお伝えしました通り、巨大な組織をある程度コントロールして、基本的には事業部の判断で運営するというものでした。初期の時からデュラントの元多くの会社が集まり複数のブランドを常に持ち、部品や周辺機器を含めたグループを形成しますが、分権化をしていきました。最初はまとまりがないただの集団的な要素が強かったが、1920年代以降は組織の大きさをパワーに変えることができました。GMは個人の力に依存しない体質を作りあげました。そのためガバナンスが効いた安定的な経営を行えたと言えると思います。

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ウィリアム・デュラント

逆にフォードはヘンリー・フォードという創業者に権限を集める組織形態でした。ヘンリー・フォード自身が単一車種に作ることやローン販売を行わないことを決めました。これは悪く言えば独裁体勢です。ヘンリーフォードは社長を退き会長になって、子供のエドセル・フォードが社長になっても、ヘンリーが実験を握っており、個人経営的な側面があったようです。ヘンリー・フォードは常に脚光を浴びて、スローンが社長となり、フォードを抜きGMを巨大な企業に成長させても注目度はヘンリー・フォードの方が上だったようです。

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ヘンリー・フォード

エドセルが急死後はヘンリーが再びヘンリーが社長を務め、その後孫のヘンリー・フォード2世が社長となりました。このヘンリー・フォード2世は30歳足らずで巨大企業の社長になっていることから、フォードは同族企業の代表格でした。フォードは公開会社となっておりますが、未だにフォード家が40%の議決権を保持しているようです。このせいかフォードは時折大きな変革や決断を行い危機を脱しております。世界金融危機の時もビッグスリーで唯一破綻をしなかったのはフォードのみですし。

どちらが正解か?

この2社はいずれも米国を代表するビッグスリーと呼ばれるほどの企業にまで成長しました。フォードはT型フォードで成功しましたが、その後ヘンリー・フォードの独裁体制により暴走を止められず、大きく遅れを取り、後に誕生したクライスラーにもシェアを奪われるようになりました。

GMは組織を形成し始めてから、フォードを抜き去り巨大な企業になりますが、その後集権的で官僚主義に陥った結果1960年代をピークに海外の自動車に負け続け、崩壊へとつながりました。

経営にはメリット、デメリットがあり、いずれも正解はなく、常に時代の変化に合わせる必要があることを感じますね。

 

結局経営に正解はないですね

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逆の経営手法でもいずれも成長して

衰退したのか・・・

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         まーそのとき合いそうなの

         選べばいいんじゃない?

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人はそれを日和見主義と言うんだぞ

 

経営手法の流行廃りなんてよくありますよね。

 

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