最近いろんなところで見かける中国企業テンセントという会社を調べてみましたので、まとめます。
テンセントとは
中国にの広東省深センに本拠地を置く会社。ソーシャルネットワークサービスやインスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを手がけております。
売上高世界最大のゲーム会社であり、グループ企業、大株主として「league of Legends」のライアットゲームズ社、Unreal EngineのEpic Games社、クラッシュ・オブ・クランのスーパーセル社、カカオトークのカカオ社、コールオブデューティーシリーズのアクティビジョン・ブリザード社が存在しております。
注目すべき点はあらゆる分野での1位か2位にいるポジションにいる会社を傘下におさめている点です。これらによってゲーム会社としての売上高は他社を引き離し世界一位を獲得しています。
時価総額では現在時価総額世界11位の30兆円。これはでトヨタ、サムスン、アリババというアジアを代表する企業を抜き去りアジアNo.1に輝きました。
近年では上記の会社などを購入するなど、積極的な買収を行っております。この買収を可能にしている源泉はなんなのか?
テンセントの源泉
テンセントは中国のシリコンバレーと言われる深セン(深圳)の中心にあります。わずか創業20年足らずでこの世界的な企業を作り上げたのは代表の馬化騰はまだ45歳。
その中心となるサービスはメッセンジャーアプリの「WeChat」。日本のLINEと同じようなものです。その他にも同様なサービスのQQ、SNSアプリのQzoneを展開しております。
なによりもすごいのはこれらの利用者数。アクティブユーザーはWechatで8.9億人、QQ8.7億人、Qzone6億人。インスタが4億人、LINEが2.2億人とユーザー数が公表されてますが、その規模感がわかるかと思います。
テンセントはソーシャルネットワークサービスという超強力なプラットフォームを用いて、ゲームなどの課金はもちろんのこと、QQでは課金すると友達数の上限が拡張されたり、メールボックスの拡張、プレミアムコンテンツへのアクセスなどをすることができます。
これらはいずれにしても人口13億人という超巨大なマーケットがあるからこそできるものです。
今後の展開は?
見ている限りテンセントの基本戦略はわかりやすいです。他社から優良なコンテンツを買収して、テンセントのSNS上で展開するというものだ。近年ではカドカワと提携するなど日本のアニメなどのコンテンツにも力を入れるようです。
この戦略故に買収ターゲットはソフト会社に絞られており、ハードの分野からわ距離を置いているように思えます。その為NintendoSwitchやPlayStationなどの分野と同じゲーム会社でも争うことにはならないと思います。なるとすれば優良なサードパーティが買収されると厳しくなるため、自社ソフトが弱いPlayStation陣営は気にする必要があると思います。
その他にテンセントの領域はモバイル決済。テンセントは決済アプリの微信支付というソフトを広めるため、あらゆる店に専用のQRコードを貼り付け、スマホをかざして数秒で支払いができる仕組みを整えた。
中国は通貨元の不透明感とクレジットカードが広まってないため、モバイル決済が非常に伸びており、モバイル決済額は米国の50倍の600兆円。恐ろしい成長性を秘めている。
驚異的なスピードで成長を遂げているテンセント。どこまでの成長を見せつけてくれるか注目してみてはいかがでしょうか?